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2012年7月30日月曜日

陰鬱なるささやき




陰鬱なるささやき

夏の小説祭り

1

アルフレットとカーターは店で酒を飲んでいた。
「これがトッカーターの景色」カーターは写真を見せた。
写真をながめめくってみた。
「それで?」
「別に」
「なあ、カーター。奴らはこういうんだ『私たちも後ろめたいけど、あなたたちの後ろめたいのはシャレになってないのよ。国が管理してくれなきゃ。邪神に国民を売るなんて、あなたたちも半分邪神じゃないの!?』そうさ。クソ野郎さ。奴ら自分がクソ野郎って自覚があるんだぜ!?」
カーターはグラスをかざして、眺めながら聞いていた。
「そう怒るなよ、アルフレット…グラスのブランデーの色を見てみろ。美しいコハク色さ。連中は聖書や僧侶の愛の言葉なんかききゃしないさ。愛がないんだもの。ムチ意外にいうことをきかすのは不可能さ」
アルフレットもまねして、グラスをかざしたが、しばらくして首をかしげてテーブルに置いた。
「愛がないならオレのアストロクロスをみならえ。自分を犠牲にして、国民の平和を守ってる。ドラクエでいう“メガンテ”さ」
「君は不死身だからいいさ。不死身の男。命に限りある人間が死んでまで犠牲になる必要はない。生きて人生を大切にするのも大事なことさ」
「やつら、暴力には従う。だが愛なんて屁理屈だというんだ。人とつながろうとすると、暴力でお返しする。そうすると税金をしこたま脱税した気分になるらしい」
カーターは気軽に葉巻をくわえてた。
「ああそうさ。だから彼らは人といると苦痛になる。当てつけを交換する。中のいい人たちは贈り物を交換するんだ。侮辱と教育を取り違えて反撃が来るさ。いざとなると逃げようとしている。それで楽しくなるはずがないのさ。だって裏切るタイミングをみはからってるんだぜ。仲間意識なんか目ばえない。苦労体験を共有するから戦友なんだ。意味不明の苦労は無意味だが苦労を背負わなきゃ仲間なんかできない。いいか、仲間が欲しけりゃ逃げるなよ!」
クラークがどこからかやってきた。
「ああ、逃げるさ。この前の戦いなんかこりごりだぜ」
アルフレットがいった。
「クラーク…おれも逃げようとおもってる」
クラークがトマトジュースを注文した。
「あと、葉巻一本」
カチ!ボッ!
「俺たち三人は裏切らないさ…」クラークは冷えたトマトジュースの飲んだ。
「なあ、ワトソンはどうするんだ?」
カーターがいった。
「やつはいっつも逃げ遅れるおいていこう」
クラークが葉巻をかじりながらふかした。
「ハハハ……傑作だ」

警察に苦情を入れた女が同じ時刻酒場で酒を飲んでいた。
つれの男が背の高い、がっしりしたというより少し太った男にぶつかった。
「あ…バカ!この」女はとっさにいった。
男は胸倉をつかむとテレパシーで二人に話しかけた。
≪おまえたちは我々の支配下にある。今からだ…≫
「ハハ…わかりました。」(あのあほんだら。警察はなにしてんのよ)



2

カーターが葉巻をくわえながら失恋話をしだした。
「それで、俺は意見が合わなくて、その女とたもとを分かったが、戦友のような死線を乗り越えた感覚は、そのあともあった。あったんだ、その女と、3年前」
クラークが葉巻をあまして、ソルトを注文した。
「酒がまずくなった。塩をなめる」
「おい、クラーク話を聞け。ソルトなんてあるのか?ソルティーだろ!?ソルティドック」
アルフレットがいった。
「カーター、死線を超えたったって、そんなヤバい商売をしたのか?経営者なのは知ってる。ポリスとして職務質問だ!」
「そうじゃない。日々の生活さ。うだるような日々を乗り越えたんだ。長かったさ。ハイスクールの倶楽部活動よりきつい」
クラークがプリンを注文した。
「末後の酒さ。甘いもので時間を浮かす。カーター3年前なんかまだ二十代だろ?いつそんな長く暮らしたのさ」
アルフレッドが口をはさんだ。
「マッチ箱、片目つぶって、指先ではじいてみたいさ、俺も。だが僕はアメリカ国民の生活を……」
「ダブルだ。プリンが。いいか話を聞け。自分たちしゃべると、呼吸がくるしくなるんだろ。俺に任せろ。携帯はしまえ。ゴミの分別さ。それでもめた、俺はアマだが法律にうるさい。州の法規は…やつはアバウトだった。おい、クラークのプリンをスプーンですくうな!俺はゴミ袋が1/3までなら許せる。がそれ以上たまると処分したくなる。そんなつまらないことが、心のしこりで思い出として、いじくると苦い思いがわき出るんだ」
クラークがいった。
「ああ、アメリカの音楽にありがちさ。日本じゃ“蹉跌”ていうんだ」
カーターが葉巻を注文しなおし、泡を喰った手つきで火をつけふかした。
「あ¨あ¨。ちびっこが風呂上がりにバスタオルで乾かさないではしゃいで飛び出すみたいな感じさ」
「だから、アメリカの音楽にありがちさ。ハイテンションなところがそっくりだ」
「なんでもない日常の彼女とのトラブルが軽いトラウマになって、記憶によみがえるんだ。俺たち大したことない奴らだけど精いっぱい生きてやるぞ、バカヤローって」
アルフレッドがチョコレートをガリガリかじりながらいった。
「神経衰弱になりそうだが、よくわからない話だ。トラブルなんか金を払っても回避したいけど」
「思い出なら、懐かしく思い出せるんだ。淡い悔恨とともに」
「それはいいが、連中をどうするんですか?対策委員長として」
カーターは葉巻をはなしたがよだれが伸びた。
「おっ、きたな。いやスマン。」
クラークがハンカチをだした「これでふきなよ」
アルフレッドがいった。
「その娘とわかれてどうしたんだ。嫁に行けなくなるぞ。ポリスとして責任問題だ」
「いや、今も住んでる。ワトソンといっしょにするな。俺は律儀なんだ。あいつ文筆家のくせに、付き合って別れるんだ」
「見かけによらないぜ!まったく。アルフレッドの恋愛話をきかせろよ」
「俺は闘いの日々だ。警察として。クラークこそどうなんだ」
彼は落ち着いて葉巻をふかしていたが、「いや、僕かい?トイレに行ってくる」そういってもどらなかった。
3

「いっさい近づかないでくれってどういうことですか?」
ワトソンは近所の住民から言われた。
「書いている小説が問題なのか…しかたないよ」
不謹慎。そう市民から評価され、ワトソンは気落ちしたが、気を改めた。
ネット上の評価もガタ落ちだった。SNSでも敬遠されていった。
「僕の小説が売れないのはわかる。でもそんな不謹慎かな!?SF物だぞ!?」
アルフレットと会う気にもなれず、雨の降る夏、窓を開けたままビールを飲んでいた。雨はうまいこと、中に入ってこない。
「…………」
(洗濯ものが湿ったままだ…あとでアイロンをかけるか)
フクロウの鳴き声がするようなきがする。
(そういや、小説にSNSがでてこない。SNSを解説したり分析した本なら山ほどあるが、なぜかブログとか映画や小説にないんだ…それをネタに…)
お袋さんの顔を見たくなるような年でもなく、仲間のことを思い出した。
お袋は学参(学業の参考書)以外あまり喜んで買うこともなく、親父と確かに仲がいいが、息子の自分に関心が薄かったように覚えている。あまり干渉されないのが救いだったが、その手の親は小遣いを多くくれるんじゃないのか?と考えたこともあった。自分のことに忙しいとお小遣いをやって、ごまかす。いいか悪いかわからないが、「子どもにあまりお金を上げるとよくない」と割とさみしい子供時代の財布の中身だった。
不思議なのは、自分がかなり大きくなっても、親父と二人で食事に行くことだったが、別に嫌でもないがよその家と微妙に違うような気がしていた。
(アルフレットはまだ戦ってるのかな…)
野球中継は晴れているのに、窓の外は雨だった。
母親はなぜだか、親父の肩越しに自分を見る。笑顔だったが手を広げて抱きしめる雰囲気はなかった。笑顔でやさしいが自分にあまり興味がないような、幸せそうな白人中年女性。そんな感じだ。暑苦しくなくていいが、不気味な感じもしないでもない。
ワトソンは窓を閉めると、TVのチャンネルを変えた。
あくる日、アルフレットは警察に出勤した。デスクに腰掛け、たまっている書類をかき集めて目を通す。コーヒーを売店で買ってデスクに戻る。散らかって狭いデスクに隙間を確保し、カップを置く。ときどき、電話が鳴り、受け答え。婦人警官が補導された、高校生をつれてきて、怒鳴って、書類に書き込む。ひたすら説教。文句は暗記している。手を振って、手の空いてる若い警官をよんで、「こいつらを外まで送れ」と命令する。その横から書類のたばをデンと置いていく、事務員。彼は警察で働いているが、警官ではない。でっぷりとふとって制服のボタンが外れそうな婦人警官がいやみを言う「ハイ、アルフレット!サインした書類の期限を守って」
「あ¨あ。守さ。この国の国民の平和と同じようにね。君もダイエットしようぜ。ダイエットコークが自動販売機にはいった」「ええ、今度試してみるわ。ありがとうアルフレット」
ボールペンをもちながら、頭をガリガリかいて、書類を眺める。
ト電話が鳴った。三段跳びの上司からだった。
部屋にいくと、いきなり肩を叩かれた。
「アルフレット君、転勤だ。時空警察からオファーがたった今きた。君は惑星エジオンにいくのだ」

「アルフレット、おめでとう。」ワトソンはいった。
「あ¨あ。いってくる」
「僕もいくさ。時空警察で働いて、自分を鍛える」クラークがいった。
葉巻を注文し、火をつけ、吸いこむ。喉が焼けるようにヒリヒリするが、たっぷりした煙を味わった。「あと、ミネラルウォーター」
「水がクラーク…!葉巻に炭酸水!」
「ああ、このほうがやすらぐのさ」
「クラーク、アルフレット、ふたりとも、住んでいる世界が全く別世界だと気づくぞ、惑星エジオン。考え方が違う。ああ、なかまわれとか以前の問題だ。食いこんで行け。もどってきたとき地球の文化は全く理解しがたいと感じるんだぜ!クラーク。もう、“地球人とはお近づきになりたくない”こうなるかもしれないんだ」
ワトソンがいった。
「私ごとだが、母と父なんか、私にとって、何かずれていた。わかりあうとか以前に何か。だから余計なことは触れ合わなかった。参考になるか…わからないが」
クラークがいった。
「ああ、分かり合えないなら、必要以外避けて通るのさ。都会人みたいに。触れ合ったら火傷や怪我をするぜ!土台仲良くなれない。でも、地球人とお別れになろうと、時空警察は魅力なのさ。僕を理解してくれる…」
「泣かせるなクラーク!そして戻って来い」
「ああ、携帯電話がつながるのさ、スペースインターネットでIPホンの営業でも始めろよ、カーター」

4

ワトソンは原稿がすすまないまま、丸眼鏡の奥を細めた。
エジオン…地球とは別の惑星にいった彼らは、どんな生活なんだろう?
自分は…このまま地上の日常の義務と、楽しみをひきつづき、人生を送る。
安心…彼らは新しい環境に、この歳で送る苦労を買った。自分は現状維持に精を出す。悪くない取引だ。土産話を聞ける。最低でも。
「アルフレット…どうだった、惑星エジオンの生活は…!!
こんな感じで歓迎するさ。
母親なんか結婚前と結婚後、生活が一新しただろうな。住む土地も、常識も!?買い物に行くスーパーが違うだけで新鮮であるが、めんどくさい変化もあるだろうし、親父と暮らす…地図を眺めて異国を創造するくらい途方にくれるな…やつらレジオンで激変の生活か…良くも悪くも。
小学生の頃、団地のやつらを見て、どんな生活なのか興味があった。中にも入った。安心と肩身の狭さを想像した。「結構、このへんじゃ高層なんじゃないの?」

レジオンでは、クラークがビデオサイトを眺めていた。
「ヘイ!アルフレット!地球での僕の人生がビデオになったぜ。君も見るかい…苦労したかいがあった。ワトソンを見ろよ、まだ地上で粘っている。ぼくらにしたらビデオのひとコマに過ぎないんだぜ」
「邯鄲の夢というんだ、クラーク。こういうのを。おっ、カーターが多勢に無勢でたたかってる。僕が地上にいたら加勢していたさ!」
「みろ!ワトソンが助太刀に入った!昼飯までみてようぜ!アルフレット!」


5

「おい、やめろ。ここは地球じゃないんだ」
この惑星を管理統括するパーカーがいった。
「ああ、そして地球じゃ警察官だった…」
アルフレットが答える。
「地上と職業も世界のルールも違うなんて二つの人生があるみたいだぜ」
クラークがいった。
「新型宇宙戦艦のテストだ。いってこい」
「地球でいうヤマね」
テレポートエリアに二人で入り、音声で通信する。
「OK:戦艦発進スペースまでイドウシマス」
「まるで、未来の世界だ、アルフレット…移動している間、壁に広告とニュースや映画がながれるぞ」
「昔のアニメじゃグネーとした時計がゆがんで見えるのさ」
「あと10秒、9…8…7…6…5…4…3…2…1…0到着しました」
ウオーン
「おい、酸素が薄いぞ」
「しかたないさ。それにまぶしい。目がまともに開けられないぜ」
「はやく機内に乗り込め」

ソフトウエアが管理する植物農場がびっしりと広く地平線のように見える。地上と違うのは上下に向かい合わせにそれが見えることだった。
そして、間にまぶしいライトが光る。
「発電するんじゃなく、恒星から光ファイバーで直にとどくらしいぜ」

≪発射します。すべての操縦はソフトウエアがおこないますので、非常事態以外は手動の機能をいじらないでください≫
「なんだ。運転もいらないんじゃ、することがないぜ」
「パトロールさ。ダンケシェン、スタートしてくれ」
≪エンジン始動!振動は0におさえます≫
「もう空だ。でも酸素が薄いぞクラーク」
「しかたないさ。それにひんやりしている」
「窓の外がまぶしい、恒星が3つも近くにある」
≪シールドでウインドウをガードします≫
「ダンケ」
「それにしても、地球だったら、バスのお客さんだ」
「そわそわするな。おのぼりさんだと思われる!」
≪ピピピ…映像通信メール確認!「おい、自動操縦なのに標準の進路をはずれているぞ」≫
「パーカー…、なにもマシンは言ってないぞ」
クラークがモニターの機類をチェックして気づいた。
「これだ!レーダーに反応している。標的を見つけて追いかけてるんだ」
「自動で!?」
≪それだ…そのシステムを解除したら永遠にパトロールにならない。訓練でも平気で追跡するぞ≫
ドン!
「ミサイルを発射したぞ。それも自動で!?」
カッ!!
まぶしい閃光が光るが、モニターはLV99ERRの表示に切り替わる。
「自分で運転できないのか!?」クラークがパーカーにたづねる。
≪素人にできるか!?自動操縦でいいんだ。まかせとけマシンに!!≫
「俺たちは何で乗ってるんだい!?無人でいいじゃないか」
≪自動操縦で戦闘も可能だ。だが移動機ともつかえるし。何事も訓練さ≫
≪ビームセーバーで砲撃≫
ドルルルルルルルr-
「敵に命中してるのか」
「さあ、どこをチェックすればいいのかわからない。単純に外を見る窓のカメラだと小さすぎて見えないし…それにいつ敵が反撃するか」
「そうだな…標的がどんな奴か確認できれば…」
≪「マシンにあまり話しかけて質問するな!CPUに負荷がかかると戦闘に支障をきたすぞ」≫
つづく


6

ガクン!
「おい、すごい揺れ方だぜ。マシンには、もう乗組員をきづかう余裕がないみたいだ」
「それにしても、執拗な追いかけ方だ。自動マシンには人情みたいな概念がないからな。アル中とかジャンキーとか狼人間とかミイラ男とか、人間の精神が壊れてるから恐怖を感じるんだ。ソフトウェアのメカも同じだ意思疎通ができない怖さ」
「地球のお掃除ロボみたいだぜ」
≪ナパーム銃解放!発射≫
ドドドロロロロー!!
「俺を外に出せ!アウストラクロスをじかに食らわせてやる」
「俺はいいけど、大丈夫かい」
「あ¨あ。不死身の男さ。気圧をコントロールしてくれ」
≪脱出用ルームに移動してください≫
「護身用にビーム銃と槍を持つ」
「いってこい。援護は俺とメカにまかせておけ!」
脱出用ルームに入ると入口が厳重にしまった。
≪シェルターを開きます。きおつけて!≫
ガタ!
グオオオー
「グッ!すごい風だ。この辺の宇宙空間は真空じゃなくて、密度の薄い霧のストームが流れているのか!?」
宇宙服を着た状態でアルフレットは宇宙戦艦の外に飛び出した。
崖から、山の谷間に墜落するような勢いで、戦艦から遠ざかる。
アルフレットは目がまわり、何も確認できない状態が1時間続いたように感じられた。
やっと目が開けられるようになると、敵がこっちに向かって飛んでくるように見える。
(戦艦は…!?いない。離れているのか…)
アルフレットは槍を構えた。
しかし、あっ!!というまに敵は近づいていて巨大な詰めのようなもので斬り裂いてこようとしていた。
(グッ!!)
槍で抵抗したが、お互いの武器が削れる程度で終わった。
敵は全体が確認できない巨大さで、気がつくと小粒のように遠ざかっていた。
腰のビーム銃をぬくと打ってみたが、グランドキャニオンに44マグナムをうつように、ビームはどこにいったか見えなくなった。
「夜空の月に懐中電灯を照射したときの気分だ!!」
はっとしてると適度な距離で戦艦と敵があらそっている。
宇宙空間から見ると戦艦はなかなか巨大な乗り者だった。
ゴオオオオオン!!
カッ!
閃光がひらめく。
光の圧力だけでアルフレットは吹き飛ばされる。
「クラークの操縦ならまだしも、マシンには気遣いがソフトウェア仕込みだぜ」
戦艦の攻撃でダメージを受けた敵はアルフレットを見つけると飛んできた。
(わっ!?)
すれ違いに爪で引き裂こうとしたようだが、アルフレットは槍を手頃な位置につきたて、ぶらさがった。
敵はアルフレットがいないのに驚いたようだが、体にくっついているとは思わなかったらしい。
戦艦が威嚇飛行をする。グオオーーン!!
アルフレットは槍を片手で握り、反対の手で機雷の信管をひねった。
ピカ!!
「うわ!?」
戦艦の中のクラークはアルフレットのアウスロクロスの威力に驚いた。
機内がガクガク揺れる。
≪高圧力爆発感知!進路おもかじ。すべて自動ですのでハンドルか手すりにおつかまり下さい!!≫
「レーダーに敵がもういないぞ。アルフレット!やったな!僕は惑星に戻るけど君のことだ、地球かどこかに不時着してるよな」

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