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2012年9月6日木曜日

番外編 浮遊世界コインメカトリー滞在記







番外編 浮遊世界コインメカトリー滞在記





1

クラークとアルフレットはパーカーに別の惑星につれていってもらうことになった。
「コインメカトリーという惑星だ」
「どんな世界だい?」
「浮遊世界だ。いくつかの円盤状の土地が橋でつながっている。ラピュータが何個かが、つながった世界といったところだ」
三人はその日、ロケットにのって宇宙空間に旅だった。

「エジオンがもう遠くだな」
ロケットのルームに表示される宇宙地図をみて、アルフレットがいう。
「もう、ビールをあけてるのかい」クラークがいった。「俺も飲むさ」
ロケットの小型冷蔵庫をあけるが、パーカーが小言をいった。
「…中継ステーションにつく前に飲みすぎるとなくなるぞ」
アルフレットがルームの壁に表示される宇宙地図をみて、いった。
「コインメカトリーまでステーションが2つあるな。パーカー、貿易はどうやっているんだ?エジオンには通貨がないぜ!?」
アルフレットは着脱式のメカロスーツをつけて、歩いたりできる。
車いすタイプもあるが、初めて着たときアンドロイドになった気分だと言っていた。もちろん兵器もついている。
「なんでも私に訊くな。うそだ。知ってることならいい。国宝をおさめるんだ。エジオンそういう方式でほかの惑星と貿易する。あと契約や条約を通貨のようにあつかうな。ようするに物々交換だ」
「なるほど。このポットの野菜食えるのかい?観賞用?」クラークが葉っぱをいじりながらいった。
「きくな!食える。全部喰うと死ぬ」
パーカーは自分の部屋にひっこんだ。
「ソルトがかかってるみたいな味がするぜ!アルフレットも喰えよ」
「ホントだ。つまみにいけるな」
ふたりはちぎってぼりぼり食べた。
「たぶんあの鉢のなかのエビも食えるぜ」
「ロブスターとピラニアみたいのが泳いでるな。あと水草と」
「単純な生態系さ」
「光が当たると暮らしていけるんだ」
「光は窓からくるし、二酸化炭素があれば肉がとれるんだぜ。キッチンのダストに残飯をいれると、微生物が分解して、グルコースをエタノールに発酵させるらしいぜ」
「トイレもだ。アミノ酸は分解されて植物プランクトンの肥料だ。エタノールは燃料に燃やされる」
ピラニアのいっぴきがロブスターに喰いつき、喰い破った。
「お互いがえさなんだ。一勝一敗にできてる」
「稚魚のときはプランクトンを喰う。エンジンだ!外界の光を燃やして回る」



2



そのとき適度な爆音がして、メールが地球から届いた。
ワトソンとカーターからだ。
クラークがビールを飲みながら返事した。
「なんだい?お土産なら買って帰るよ」
≪いや、そんな歳じゃない≫
「その声はカーターだな」アルフレットも横になりながら、ポットの野菜をちぎっていた。
≪暇つぶしに差し入れだ「映画:休日の鳥」だ。よかったら見てくれ≫
「おお、ありがとう」
そういうと、消えた。
CO2メーターの表示が前面に押し出され強調された。


CO2濃度 上昇 クリーナヲ起動シマスカ?

クラークもクッションを枕に横になりながらいった。床はゴムみたいに敵度に柔らかい。硬さも選択できる。水圧や気圧のように圧力で男性がチェンジする仕組みだ。
OK.試しにクリーナーをかけてよ」
「クラークおもちゃの釣竿でピラニアを釣ったぞ。食うか?コンロに火をつけろ」
空調のダストが機内の空気を吸い込み、植物プランクトンのタンクにエアーポンプでくぐらせた。
コポコポ…
植物プランクトンは光合成をして、CO2O2に変換する。
臭いを濾過して、酸素が機内に流れ込む。
電熱のコンロでピラニアを焼いた。
煙はクリーナーが正常化するので敵度にこうばしかった。

「岩塩をかけろ」
「どこにあるのさ」
「小型冷蔵庫にあった」
「うまい…」
アルフレットはガツガツ喰うと、のこりのビールを飲み干した。
「さてと、仕事だ…。クラーク、おまえは喰って寝てろ!」
そういうと、スクリーンにワードプロセッサーのようなエディターが表示させた。
「ロケット内部のファームを手入れだ」
ワードプロセッサーのようにアイコンボタンがならんでいて、メーターやグラフを参照できる。農場のいろんなデータが一元に管理できた。
「水分だろー、温度に湿度。かりこみと…」
「クリックだけだろ…」クラークが喰いながらいった。
「バカいうな!。農学の知識さ、エジオンで密かに研究してたんだ。“おいしい、とれたて野菜”の講座も受講したんだ」
「いいさ!オレは映画でひまをつぶすさ」
「クラーク、あとでおいしいジュースも飲ませてやれるぜ。ミキサーエディターのソフトをインストールしといたんだ。パーカーに見つからないように、母船のマザーコンピュータにソフトを入れた」
「見つかると容量が重くなるとか言われるよな」
「そうだ、帰りに浮遊世界のデータを積んで帰れなくなるとかいってた。その時までには消すさ!」
「帰りにジュースが飲めないぜ!電波でデータを買えよパーカー」
「ジャックされると盗まれんだ。直にコネクトをさして、通信しないと」
「宇宙海賊とかかい?」
「俺はおいしいジュースと野菜にこってる」
「エディターだろ!?」
「バカ言うな、クッキングとはいえ、地球でも飲料メーカーやビールは工場で管理するだろ」


3


あと二日で第一の宇宙ステーションにつくというころ。
パーカーがめずらしく愚痴をこぼした。
「たいくつだ……だな!?あと二日もあるぞ」
「なんだよ。パーカー…もう、もてあましたか。せっかくの旅行なのに」
「ふーん…トランプとかすごろくなんて飽きた歳だしな。酒も昼から飲むか?」
「俺のコレクションを見ろよ。貴重な映画を集めてるんだ´´。“休日の鳥”はまあまあだぜ。数だけ集めたら。今の時代意味がないぜ。いくらでもあるさ。オレの映画本棚には価値のあるものしか並ばせないぜ」
「ふーん。私もみてみるかな…。おもしろいのかけろよ」
「いいさ。ホームビデオをコレクションしていた時期もあったさ。これだ、『メシド氏の揺り椅子』だ。文学的すぎるぜ」
「ふーん。揺り椅子か…シーソー椅子、運んでくるか」
「ああ、映画にもってこいさ…敵度に床を蹴るとシーソーがブランコで上がったりする」
シーソー椅子とはブラックゼリーのようにやわらかい風船チェアが二つ並んでいる。間に砂時計があり、一定時間がたつと、片方のイスがふくらんでもりあがり、もういっぽうが下がる。自分で地面をけっても上がり下がりがある。まるで海で浮き輪で浮かんでいるように適度に揺られる。f分の揺らぎのような効果があるという。
映画をかけようとしたとき、アルフレットが自作ジュースを運んできた。「なんだ!?おまえら映画か?ぼくの力作を飲みたまえ。メロンベースの炭酸飲料だ」
「メロンソーダだろ!?」
「僕のそれは、たんなるメロンソーダと一緒にされちゃ困る。ま、飲んでみろよ…」
パーカーがいった。
「いいよ、間のテーブルにおいていけ」
「じゃ、ごゆっくり」
そういうと、アルフレットは30cm中に浮かぶ車いすを走らせ、でていった。










「うーん。いい映画だ」パーカーは飲みながら見ていた。
「僕は何度も見たからねむくなったさ」揺れているうちにクラークは眠った。




4



パーカーが半分い眠りながら、食堂にはいってきた。
「コーヒーを淹れてくれ…あと、サンドイッチも」
あくびをしながら、クッキング・メカがコーヒーを沸かしているのを待っていた。
「ああ、新聞がとどいてないかな…。ほかに手紙とか」
ペーパーに広告を含め、新聞記事などが表示された。
パーカーは沸いたコーヒーがポットにできた音をきくと、カップに注いだ。
「ん?リリエンタール死亡…」
ガーン
クラークとアルフレットがはいってきた。
「どうした、パーカー!」
「リリエンタールが死んだ…旅慣れた宇宙船の船長だ。宇宙航海の途中で墜落した…」
アルフレットがカーターのサンドイッチをつまみながらいった。
「リリエンタールか…エジオンでニュースをみたな。パイロットのプロフェッショナルだとか」
あん




母船コントロール室


パーカーが高精度レーダーで撮影した、かなり長距離の母船の周囲の空間の写真を見た。
「うーん。それほどの距離じゃないが小惑星のうずが、見えるな。それにステーションが予定より遠くにある…」
クラークがいった。
「理論的計算と位置があわないのかい」
「うん。そうだ僕はセミプロだ。航海の…免許を持ってるが、ベテランの運転手じゃないぞ」
アルフレットが不安そうにいった。
「大丈夫なのか…」
「うーん。航海術のマニュアルを調べてくれ…」
クラークがデスクにむかった。
「OK.理論と位置が違うんだな。うわ。専門用語だらけだぜ。でもあたってみるよ」
アルフレットもデスクの上にマニュアルを広げた。
「小惑星との距離か…うーん。あるぞ、今までの航海で蓄積されたケースが、」そう言って操作した。
「今の僕たちの位置関係と参照するとコンピュータは80%突っ走った方が合理的と判断したぞ」
パーカーがいった。
「教科書どうりの判断でいいのかな…スピードをあげてさっさと通り過ぎるか」
アルフレットがすかさず答えた。
「それだと、ステーションが近いから、ブレーキにエネルギーをでかく消費するぞ。書いてある」
「まあ、自家発電してためればいいよ。クラークはなにかわかったか?」
「母船のスマートコンピュータはなにもいわないんだろ!?たぶんこれさ、揺らぎで空間が膨張したんだ。こっちは神様のサイコロで航海日数が増えたさ」
「そうか…警報装置があるが…念のためステーションまで交代でモニターを監視するか」
「いいさ。おもしろいぜ。オレも母船のハンドルをにぎれるんだ」
「ああ、まあほとんどオートだけどな。小惑星との位置関係とステーションに気をつけてればあとは自動だ」
アルフレットもいった。
「航海師の気分だ。免許取るかな」
パーカーがいった。
「実は免許なんてエジオンにも宇宙法でも存在しない。学校はあるがな。確実な運転なんて決まってないし、宇宙船によって機能がバラバラすぎる。戦争の軍事の資格や免許がないのと同じだ」
クラークがいった。
「腕だけがあかしか…大昔の船乗りさ。大航海時代のコロンブスに免許なんてないさ。インドでもないのにアメリカインディアンさ」



5


クラークが当直につくというので、アルフレットとパーカーがリフレッシュルームでビールを飲みだした。
「ロブスターを焼くぞ」
「ああ、アルフレット。あるぞ、食糧庫に喰いもんなら」
コンロを加熱してあぶりながらいった。
「パーカー、とうとう土地を買ったさ´´商業的果樹園さ。さっきメールでサインを送った。エジオンの栽培クラブさ。オレンジの木、一本とその土地を購入した…。ほら、ライブで映像が見れる。半分オートのソフトで管理できるんだ。ロボットをソフトウェアでうごかして手入れするんだ。みろ」
ワードプロセッサーのようなソフトウェアが表示された。
「ああ、あれか…取れたての果実が送られてくるんだろ」
そういってパーカーはビールを飲んだ。
「そうだ。ロボットに収穫させてもいいし、自分でもぎ取りにいってもいいんだ。もぎたてを食える。エジオンに戻ったら、いくんだ。僕の果樹園さ。買い取ったのは一本だけど」
「うちの船の野菜もやってるだろ。しってるぞ…そんなあっちこちやるのか?別にいいけど」パーカーは酔いが少し回った口調でいった。
「はまってるのさ…こらダメだろカブトムシは…防衛マシーンを起動さ」
「ふーん」そういいながら、パーカーは、チーズをケースからだした。そして圧力なべのような金属をだして、中に木の破片をいれた。コーヒーの粉をセットするような手つきだった。チーズをいれるとコンロにかけた。
「簡易燻製なべだ。換気クリーナーをかけろ」
≪ラジャー≫
マザーコンピュータが応答した。
「自分で量や時間を工夫するのが通なんだ」
「うまそうだな」


コントロール室ではクラークが航海術のマニュアルに目を通していた。
もういちどレーダーの画像をみてみる。
スピードを計算したシュミレーション結果を計算させて見た。
「うん。無事にステーションにつくな。手足がモニターのグラフやレーダーの画像だ。原始的な写真は最新式のコンピュータ処理をしたものと違い、見分けるのがわかりずらいが、コンピュータでもわからない異変に気付きやすいか。手掛かりがうつるんだな。ようするに機械に頼りすぎると、機械がわからいときやばいんだな」声が太くなってきた。
「おおお、俺もでかい船ころがしてる気分だ。殺されてもいいぞ俺」
運転ソフトウェアをいろいろいじってみたが、クラークはいった。
「怖いから勤勉になるんだな。安心すると手ぶらになるぞ。声太くなるし…」



パーカーはソファの形を整えた。
赤い粘土のように自由に形をかえられる。
そして、ふかく腰かけた。
ドサ
「うまいだろ、チーズの燻製」
「うまい…」
モグモグ
「私も研究してる。恐竜とかの時代、文明がなぜ発生しなかったのかだ」
「恐竜は爬虫類だろ」アルフレットは運搬機にビールの追加を倉庫から運ばせるよう指示した。
≪OK.2分で完了します。イエッサー≫
「語順が違う。マシンもジョークの時代だ…」
「温度が変わると色が変わるんだ」アルフレットは酔っていた。
「仮説を立てたんだ。脳があるんだぜ!?恐竜だって。手を使って脳が発達した?あれはおかしい。最初から前足が脳となぜつながっている。たまたまかい。使ったから脳とつながったのさ。恐竜は脳を酷使しなかった。酷使しなくても暮らせた。とって喰う世界だからさ。恐竜の楽園、喰いもんが豊富にある。サルはストレスがあった。酷使しなきゃいけないなにかが脳を発達させた」
アルフレットはいった。
「組織さ…村社会がサルにはあるだろう果樹園は育てんがな…」
「蜂や蟻は組織だぜ。普通の蜂にロイヤルゼリーを喰わすと女王蜂になるらしい」
「恐竜は強いさ。サルはなんだか、凶暴な獣より弱いじゃないか…クマとかライオンとか…だから、脳を酷使しないと喰えないのさ。人間なんか生身だと貧弱だぜ!文明の力を借りないと女に負けるのさ」そういうとアルフレットは眠った。
酔ってるときに、難しい話をして、脳が疲れた…
パーカーも火を確認すると、自分の部屋に戻った。



6


とうとう、宇宙ステーションについた。
「ふーっ。やったぞ俺。ほぼオートメーションだが、無事着いた。レバー引いたの俺だぞ」
「レバーなんかいらないだろー、クラーク」アルフレットはそう言うと降りようとした。
「まて、宇宙服を着ろ」
「なんだと。ガスがないのか」
「下りればわかる」
三人はロケットの出入り口から外に出た。
カッ!
まぶしいのか暗いのかわからない明かりを感じた。
「あそこだ…あの高い水銀灯。あそこからライトくるけど、はじっこやけにに暗いぞ」
クラークがいった。
「おい、こんなのか、錆びついた砂漠のガススタンドだぜ」アルフレットがいう。
落ちたらどうするんだ、という感じの手すりが貧弱な非常階段みたいな骨組みだけの工事現場の足場のようだった。
「無人の鉄塔のあつまりみたいだぞ。人いねーし」
「うーん。確かに安っぽいというよりさびれすぎて怖いな」
三人はとにかく降りた。
半分以上無重力だった。
「コンビニねーのか…」
小屋があった。
人がいたが、人間タイプではない。
「ガオンか?いや失礼だな」
なにか電卓みたいなのをたたいていた。
が、出てきて、ついてこいと先を歩いた。




7



レストランみたいな、人がいる店があった。
10人ほどいた。
三人はほっとした。
トラ人間が話しかけてきた。
「ガス?なに、食料補給?水もあるし…」
(あれ、宇宙服かよ…僕、はじめてみたよトラ男)アルフレットはおどろいたがクラークは驚かなかった。
「おめ、ガオンがいるならトラもいるだろ…」
「それにしてもボロいぞ、吹き飛ばされたりしねーのか」
何人かがいった。
「ボロくて悪いな。だけどこれがいいんだよ。今どきのステーションなんかハイカラなのがおおいだろ。退廃的なんだようちのステーション。死と隣り合わせみたいな」
「建て直す金もねーしな」
「俺らがつくったんじゃねーよ。廃屋なの改造したんだよ。先輩が。もうその頃の人たちいねーよ」
「宇宙キャンプにいって、そのまま住みついた感じです、俺ら」
パーカーがきいた。
「君たち本業は学生か?」
「いや、留学届だしてねーから、退学になってるはず」
「でも、暮せる。ホントにトントンだけどバイトよりましで」

「買い物、なにかうんだパーカー!?」アルフレットがきいた。
「ビールと肉だな、あとは…燃料もいらん別に」
「喰いもん敵度に買うか…」クラークはそういって、適当に買った。
「音楽が売ってるぞ、買ってみるか」
店員がいった。
「それ、異星人が薬の代金に置いていった曲。意味不明だけど新鮮」
「買おう」
「あと、無料で打ちっぱなし宇宙ゴルフ…」
そういって、トラ男は笑った。
ついていくと、落ちたら最後という感じの足場の先は無限の宇宙が広がる、断崖だった。
「無重力だから落ちねーけど、もどれなくなりそうだな」
「いや、まえ落ちたけど、自力で泳いでなんとか…」
そう言うと手本に球を打った。
宇宙のかなたに吸い込まれるようにゴルフボールは消えた。

「………」
「怖いな…」


「玉うちっぱなして、宇宙よごさねーのか?」
「いや、宇宙塵うようよだから、いまさら汚れるも…」
「森の中に弁当の残飯捨てても、森がすぐ消化するみたいな」
「玉はひまなとき、コンクリの破片みたいな飛んでる隕石くりぬいてつくってます」

三人は代金に金貨を払った。
「まいど」
「金はつうようするな…」
「モノホンなら…運搬船きたとき、物資と交換できるし…」
「まえ、やったよな」




8


コントロール室

クラークがパーカーにきいた。
「スペースマップを見比べて、倉庫の物資を確認すると…次のステーションとばして、高速で目的地に走った方が早いかな」
「知らん!もうお前の方が私より詳しい。嘘だ、うん、私もそうおもう」
アルフレットは腕組みをして立っていたが、いった。
「ふーん。クラーク君!もう、母船を運転できるようになったのか……ぼくも果樹園の管理に忙しい。失敬させてもらうよ」
「よし、レバーを引いて、速度を上げるぞ」
「なに!?レバー?エディターだろ。今どきあるのか…」
「格納庫に普段はしまってあるのさ」

グ…オオオオン

アルフレットはよろけた。
「おおお、揺れるぞ。おい」
「つかまってろよ、アルフレット。エジオンに戻ったら俺も新しい船を買うのさ」

ガー

エアダクターが起動し、室内を風がいろいろな方向から流れさせた。
「おおい、観賞用の椰子がゆれているぞ。なんで風が吹くんだ?」
パーカーも首をかしげた。
「圧力とか温度かな」


二日後

「もう、コインメカトリーか」朝、パーカーが食堂に入ってきた。
「減速モードにはって1hアウアーだぜ。食ったら、コンントロール室にいくさ」
「おい、『アルフレットとゆかいな仲間たち』オレンジに花が咲いたぞ」アルフレットが入ってきた。「クラーク君、僕にも一杯のコーヒーをくれたまえ」
「ホラ」

コントロール室


「減速移動プログラムを起動しろ」パーカーが指図する。
「OK、どこから入るんだ」
「メカトリーはポートがあると聞いた。あそこだ。徐行運転でポートに入れろ」
「おいおい、来たことないのかよ」
「ないな。ここは…検閲があるチケットを持ってる」
パーカーの財布カードにチケットが表示された。
「あとで、ゆかいな仲間たちにわたす」
「OK。ポートにぶつけたら、入場おことわりかな」
「うーん。罰金は確実だと思うな」
ゆかいな仲間たちがはいってきた。
「安心しろ仲間たち、エジオンの民衆のおかずが一品減るだけさ。僕がみかんをとどけるさ」
クラークがさけんだ。
「あっ、誘導してる。あのボットについていけば…ああ、エンジンを切れっていってる。運んでくれるのか、電磁ワイャーをとばしてきた。ああ、ひっぱってくれ、もうころがすのにつかれたさ」
「駐車場まで運んでくれるぞ」

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