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2012年11月3日土曜日

新たなる世界を求めて







新たなる世界を求め







1



「コインメタトリーの崩壊か…」
アルフレットは太陽の胸飾りを使った。
「大量のエネルギーを燃やしつくすけど…エントロピーの終焉が近くなるけど…これで時間を巻き戻す!」

ジージージージージーシュゴオオオオ

「あれ、もどった」
「君が国王になる前だけど…僕たちの記憶と治った体だけ、まき戻さないで、他のすべてを戻した」
「ザフラ!」
「敵度に都合よくしといたけど」
パーカーの宇宙船が上空にいた。

≪クラークは自分の戦艦にのってこい≫

「そんな…戦艦の工事だけ未来かよ。アルフレット…おまえ、もはや人間じゃないな。地球にいたころはただの警察官だったのに」
「おかげで終焉が近いかもしれないけど」

双面の巨人の声がした。
≪悪人の魂は無に放り込んだ。ほかのことは好きにするがいい……≫

「どうする?僕たちはなかよくできるけど」



2



クラークの宇宙船にザフラとクラークがのり、パーカーの船にはアルフレット、アラン、アルセウスがのった。

≪クラーク君…君もスモールビジネスに精を出したまえ。僕はもう果物を出荷した≫

アルフレットはクラークの船とスペースSNSで通信している。

≪スモールビジネスか…いいさ、俺はこれさ、ゲーム『インダス文明をおこす』古代人としてどこまで通用するのかさ≫

パーカーがいった。
≪クラーク…しばらくエンジンを温めてぶらつくが、どうする?Uターンしてエジオンにもどるか?≫
≪うーん。やっぱり別の世界も、もうこりごりさ。エジオンに帰るさ≫


パーカーたちは宇宙船を自動操縦にし、船のコーヒールームでくつろいだ。

アルフレットがいう。
「大規模SNSをコントロールしてる、操縦室はどんなかんじなんだろうな」
パーカーがいった。
「なにしろ、大規模だと、膨大な通信を処理するんだろうな」
アランがうれしそうにいった。
「おれもコーヒー飲んでいいのか?」
アルセウスがいった。
「ほどんど、コンピュータまかせなんじゃないのか」
「だろうけどな。でも世界を動かせるぞ。世の中の伝わる情報を握っているんだ。操縦の仕方で世界が動くんだ」アルフレットはミルクを入れながらいう。

パーカーがいった。
「シャトルの操縦もいいけどな。世界のひとびとのハッピータイムを掌握してる気分だろうな」
アルセウスがいった。
SNSなんて、雑誌みたいに見るやつから、企業の宣伝、個人的な通信から、おしゃべり、情報発信、買いたいものがないかとか、知らせたいこととか、あらゆる通信を役割っているからな。TVとかマスコミ以上に世論を掌握するだろうな。自分たちの操作で、膨大な人数の閲覧時間に影響を与えるんだろうな」
「ビスケットも喰っていいのか…」


クラークの宇宙船

「宇宙船の運転のアバウトマニュアルには目を通したさ。さて、休憩してくるか」


ミニハウスのような室内でイスやテーブルがくっついてみえる。しかも同じ色だ。
ザフラは雑誌をSNSでみつけてダウンロードして読んでいた。
「ああ、ザフラ、兄貴のザールとお父さんに連絡したか」
「まだだけど…コインメタトリーにいないって連絡したほうがいいわね」

≪ちょっと、新婚旅行に行ってきます。ザフラ≫
「送信」
インスタントメールがおくられた。




3



船は宇宙を順調に進む。
敵度な距離の恒星が、夕焼けのようにまぶしく照らす。
神々しい景色だった。
「赤い宇宙だ」
アルフレットはパーカーにいった。

「アウトセーバーのふるいすぎで腕が筋肉痛だ。体がボロボロになるくらい闘ってきた。
メカロスーツがないと、立てないし、腕の神経もマヒしている。
月桂樹の冠はクラークにつかってもうないから治せない。
どんなに鍛えても人間の体には限界がある。
力をどんなに鍛えた人でも牛や馬の力にかなわない。
上限があるんだ。受け止められるダメージにも(HPのこと)
こんな体になるくらい使っても戦って勝てるわけのない怪物がいる。
人間では勝てない。
休むことも大事だ」

「そうだな」

球状のカプセルの小型宇宙船が5球とんでいるのがみえた。
なにも応答してこないで通り過ぎていく。
ランプが点灯してチカチカいう。

「肩のこるデスクワークをしたあと、重いものを持ったり、背中に子供がのったりすると、苦にならないばかりか、体が楽になる。
でも、人間は体を酷使しすぎると、僕みたいに壊れる。
僕の体はもう治らない。
でも、オーラの力で探索や通信もできるし、悪者も倒せる。人の体を癒すことができる。
だから僕は、その力で人をまとめる監督の仕事を始めようと思う。
エジオンで私立警察をはじめるつもりだ」
「私立警察?た…探偵みたいな?」
「いや、その惑星の法律にのっとって有料で取り締まる仕事だ」
「そんな…派遣会社みたいな。聞いたことがない。惑星の統率者のほうがあがりがあるぞ…?」

「僕は地球じゃ警察官で、首になったわけじゃない。僕の任務だと思う。
私立刑務所も運営して。
監督の仕事なんて、なかなかいうことを聴かなくて、うんざりする。
育児とか不良学校の教師みたいに試行錯誤の毎日だ。
おもうようにいかなくても、気長にやるり過ごすしかない。
気がついたら、クタクタになって、面白くない時間を過ごす…
でも、いつのまにか、実力がつくんだ。プロの」


「そうか…犯罪者あいてなんて、オレならごめんだな。オレは星を運営する統括者だ。でもアルフレットは警察官だったからな。
オレからのアドバイスだ。
星を運営していると、明日があるうちは、まだいい。今日実りがなくても、明日頑張ればいい。自分は今日頑張って務めた。しかし、会社でいう倒産だ。経済が回らなくなったら?首をつるにつれない。回転が落下したら恐ろしい。どこにもあてがない。とりもどす、明日がないんだ。
それからみたら、今日、損しても嫌な思いをしても楽だと思える。
まだ、明日があるならいいさ、と。

役に立つかわからんが、金の収支だけは安心できる路線をとれ」

「ああ、わかった…」





4


船は惑星エジオンについた。
クラークの船もおくれてついた。

「ふーっ。自分で着陸までころがして疲れたさ」

パーカーの基地にもどり、アルフレットはいった。
「帰ったんだなー。見慣れた景色が懐かしく感じる。なんでもないコンビニが…」
パーカーもいった。
「なんか、後ろめたいような久しぶりだな。てれくさい」
アルセウスとアランはエジオンは初めてだった。
「俺も基地で暮すのか…?」
「……エカルテというより、ゴールド・ウィンににてる…ラグナクロクとまぜたような…」

クラークは新居を手配してもらった。
「じゃ、俺たちは…」
そういってパーカーの基地から離れた民家にすんだ。

アルフレットは自分の部屋や仕事部屋、リフレッシュルームを確認して、
「出発前のままだ。部屋だけ時間が止まったみたいに見える。パーカー、コインメタトリーでの人生は映画だったみたいに感じるよ…」

「地球から来た時もそんなこといってたな…仕事がたまってる、レイチェルモンドとも会わなきゃ」そういって自分の仕事部屋にひきあげた。


数日後、アルフレットは地球に帰郷するといいだした。
「別にいいが…」

連絡船にのり、みおくられた。
「エジオンに戻ってきてすぐだな…俺はいかなけど、カーターによろしく…」
「もうすこし、エジオンでのんびりしたらいいのに」

エジオンの裏庭

クラークは手を広げてあげた。
ホーリーモーニングスターがハンマーの状態で空からくるくる回転しながら飛んできた。
クラークは無表情でキャチした。


しわがれた声がした…
《しっぽをつかんで追い込んだとき、大笑いしてとぼける賊がいたら、ようしゃなく、この棍をたたきこめ》

女の声がした…

≪あーおかしい。涙でる……≫


5

アルフレットは地球に戻った。

地球―アメリカ―オレゴン州
オレゴン州警察署

「あー、アルフレット、どうだった?時空警察への研修は」
「ああ、署長、ごぶさたです。時空警察ではなくエジオンという惑星でして」
「あーOH、そうか、君の机はそのままある」

自分の部署にもどると、アルフレットは机を探した。
「えーと、僕の席は、ああ、忘れてた、あそこだったな」

黒人の中年女性の警官の同僚が声をかけてきた。
「ハイ、アルフレット…ひさしぶりじゃないの。研修でイングランドだったか、ヨーロッパへ?うらやましいような大変そうな。バカンスじゃなくて仕事ですもんね」
「ハイ、しばらく…とても勉強になったよ」

事務員が書類を山にしていった。
「おかえりなさい。これ、あなたが処理する」
「ああ、ただいま。さっそく仕事か…アメリカのテーィーンの犯罪ももっと掘り下げて対応するか…」
「それもいいけど、スピードアップ」
「そのまえに売店のコーヒーカップを…」

売店のおばはんにアルフレットは叱られた。
「ちょっと、アルフレット!コーヒーのカップすてるときはゴミ入れに汁をこぼさないで…砂糖でべたべたするから」
「ああ、わかったよ。売店のおばちゃん。きをつける」


その夜、
ワトソンとカーターにひさしぶりにあうことにした。


ドリンクカフェでワトソンはいった。
「ひさしぶりだな。別人じゃないか…どうしたんだ、そのギブスみたいなの」
「ああ、体を壊して杖がいるようになったんだ。それより小説は売れるのか?」
「いや、売れないんだ…廃刊になりかねない。小説自体が人気がなくなってるオーディオビジュアルの時代とかいって…」
「電子書籍とかいろいろあるだろ」
カーターがいった。
「エジオンでの巨人との戦争以来だな、アルフレット…たくましくなった!」




6


エジオンの基地

アランとアルセウスがリフレッシュルームにはいってきた。
「なあ、パーカー、俺たちは何をしたらいいんだ?」
アルセウスがいった。
「仕事部屋をあたえられてもな。私たちはビジネスマンじゃないし」
パーカーは葉巻をふかしていた。
「アルフレットが警察をつくるといっていた。それまでは軍人だな…」

アランがいった。
「冒険者として闘いの日々だと思ってたが、INNから動かない冒険者みたいだぜ」
「そんなこといっても、モンスターの襲撃なんてないぞ」

クラークの自宅

「ああ、地球にも住みかがあるさ。とりあえず家具はこれでいい」
「なんだかエジオンは夏のような気候ね」
「気候?ああ、俺もよくしらないさ。でも暑いな」
「ウッドハウスみたいなつくりだけど」
「ああ、パーカーが勧めてくれたけど。エジオンはコインでいったら5分の2くらいの狭ささ、エカルテコインの1.5倍くらいの土地しかない」

ザフラは折りたたみチェアに座って壁にじかに埋め込まれたモニターをつけた。
デジタル書籍販売の雑誌のコーナーをひらき、購入した。
てもとの電子ブックをかざす。
ワンボタンで手元の電子ブックに赤外線で雑誌が映った。
ラジオが天井から放送されている。
ザフラはページをめくった。


「じゃ、俺、夕まで自分の部屋いってるさ´´」
「からっとしてるけど、外が影と日の当るところくっきりしてるわよ」
「真夏さ。時差ボケが宇宙旅行じゃ季節ボケさ」
(もしかしたら、アルフレットが太陽の力つかいすぎたせいか…!?)



7












地球―アメリカ―オレゴン州―ドリンクカフェ
ワトソンがトマトジュースとビールをならべて話した。
「何から話していいかわからないよ。エジオンでどうだった?」
アルフレットはサラダのポッキーを喰いながらいった。
「ああ、さらに別の星にいってた」

そのとき、後ろでケンカがおこった。
「なんだと!?もういっぺんいってみろ」
「そっちからやったんだろ?」

アルフレットはもぐもぐ口を押さえながらいった。
「ああ、(モグモグ)いってくる。警官の仕事だ」

「おい」
アルフレットは相手の男のかたをたたいた。
「ふん!」
「うご!?♯」
ガク
パンチ一発でのした。



エジオン―クラークの自宅

パソコンをつけると連絡があった。
エカルテ・コインの王からだった。
≪クラークさん。エアポートの建築が完成しました。来て下さい。
秘書猫の補助メール;ニュートラルブリッジはまだ完成してやせん。はやくきてくださいよ≫
「おおう!?時間の流れがどうなってるのか?浦島効果で完成してやがるぜ…しかも、エジオンにいる間、前王がつとめて、もどるとバトンタッチかよ」

クラークはコインメタトリーにもどることになった。

「ああ、ひとりで宇宙船転がして、ザフラとふたりであそこまで運転するの不安だけどな。操縦のプロになった気分だな。最新型の宇宙船だしな、きにいってるんだこれ」
そういってパーカーたちとお別れして旅立った。

宇宙船の中でザフラは栽培している野菜を見た。
「これ、宇宙船の中で栽培してるの?」
「ああ、俺は農学の知識がないから…ソフトウェアが自動さ。ときどき学問が進むとソフトがアップデートして最新の農学の知識で栽培するんだ。実用アクセサリーさ、宇宙船の」

農耕栽培会社では専門家が研究して、農学のちしきをアップすると回線を通してソフトが新しくなる。専門家の知識が間違っていたら、その会社のソフトはバットになる。

「お料理してみるわよ」
「ああ、キッチンもあるさ」
「おいしいものつくるわね」


クラークは汗を額にかきながら操縦した。
ハンドルは握らなくてもいいに近いが、長い何もない宇宙空間を走る間、
なにがあるかわからない。
道を間違えてあまりに遠くに行ったら…!?
エネルギーが不足したら…!?
故障したら…?!

地上と違い、すぐ近くに何もない。
助けがいつになったら来るかわからない。
通信は命綱だ。これが壊れたら…!!



8


「アフフレット…!!アルフレット…!!
「なんだい?もう帰宅時間だけど」

「あなた、給料手続きの書類出してないわよ」
「シット…明日の朝やるさ」
「期限は今日よ」


その帰り、タワーにキングコングがのぼっている。
うなづいた。
「でたな。モンスターの襲撃だ」
アルフレットはスーパーマンのように電話ボックスをさがしたが、もうない。
スマホをとりだし、かかげた。

ジュワ!

オーラで空を飛び、拳をぶつけるとゆっくりはなした。
アウトセーバーを握っている。

「地球のモンスターだけどあなどれないけど…スーパーマンは地上じゃやるせない」

コングあいてに剣をふるった。オーラ無しだった。

ドン!




9



クラークはエカルテの新築のエアポートに着陸しようとしていた。
「なんだよ…ゴールド・ウィンと違うぞ」
円盤の外に巨大なシャッターがある感じで、SFアニメによくありそうだった。

通信すると、パッチがひらいた。
そのまま入るとスペースは狭い。

「エレベーターみたいになってるのか」
エンジンを徐行にして、ブレーキをかけてる。

そのまま駐車エリアまで下がる。
コインの円盤の裏側に広い駐車エリアが確保されていた。
クラークは徐行のまま、止める位置までいった。
ランプが案内してくれる。

「ひろすぎて、タウンにいくゲートを迷いそうだな」
ゴンドラが迎えにきて、無重力でドアまで運んだ。
さらにエレベータで空港のショップがならぶところに移動した。
「これが、完成したエアポートか…設計図のコンピュータ映像と少し違うな…」
ためしに食堂で二人で食事した。

そとにでようとしたとき、秘書猫がむかえにきた。
「クラークさん!」
「おお、おめー」

そのままエカルテ城にもどった。
エカルテ王はそっけなく、
「やあ、クラークさん、バトンタッチですな。私はこれで失礼します」と引き継ぎもそうそうに帰っていった。



10

次の日、クラークは王座に座った。
秘書猫とエドガーがきた。
「クラーク殿、いや国王、さっそくですが」
「会わせたい人物がいます」
「誰だ?」
「オーブリー・ウォーター」
「で」
「今はただのネズミですが、腕がききまして、諜報員としてつかえないかと」
「腕は?」
「若造だが、才能がある。頭脳も剣も」
「模擬の試合してみるか?」
「おおやけはまずい」
「だな。でも会うの明日でいい」


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