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2011年3月17日木曜日

『列車の窓から見えた光景』

『列車の窓から見えた光景』

ローカル線にゆられて、窓の外を眺める。

山が見える。川が見える。

「キャンプというほどでもないが、川で遊んでいやがる。

ん?なに!?川で子供が流されている!?

いや、ただ泳いでいるだけか。

ほかの乗客も、誰も騒がない。

それとも、携帯電話をいじっているせいで、

誰も窓の外を見ていないのか?

いや、確かにあれは子供が流されている。

誰も気づかないのか。

子供一人で来るわけはない。

そこにいる人がどうにかする。

いや、あんな川の中央などどう見ても深そうだ。

子供が泳げる深さじゃない。

流されている。

それとも浅瀬か!?

こういう場合は警察に連絡か?

いや、警察はまずい。

管轄が違うかもしれない。

ん!?なに?沖に上がりやがった。

ホントにただ泳いでいただけだ。

まったく人騒がせなチビッコだ。

いや、ここは素直に喜ぶべきか…」


ローカル線は山を越え川を越え、次の停車地点に止まった。


おしまい

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