原始テレビ
第五話 本当は地上はがれきの山
クローズドシステムからおりてきた男。
数千年の眠りから覚めてみた地上。
そこは廃墟でがれきの山だった。
「これは…地上は滅んだのか…」
次の終末を選んだが、最後の審判の手前なのか、直後なのか。
「なにがあったのか、わたしの魔力で…」
残留思念に魔力で微弱なつかのまの仮初の生命を与え、
ホログラムのようにすべてを復元する。
バーチャル体験のように滅ぶ手前の世界を経験するが、
だんだん電池がきれてきた。
(なるほど…!!)
本当は実体ある人間は世界に数人あるいは数千人くらいしかいないともいわれる。
残りは実体のないホログラムを再現しているだけですべては幻のように現実でないとさえいう。
第六話 サイレントサンライト
太陽が人間の意思で月のように満ち欠けするようになった。
太陽はもはや核の力で輝いておらず、ソリトンによる力で光っている。
ソリトンはダークマタ―がかつていわれたように人間の意思で動くのだろう。
さて、終末に一石を投じることになった。
もはや昔のように善悪だけで区切れず、文化の多様化から
つまらないことでさえ居られなくなるようになった。
天国と地獄という二元論から複数多岐にわたる世界に区分けされるらしい。
思いの強いものは念じて見るがいい。
意見を募集されている。よい意見なら採用されるかもしれない。
第七話 アダムとの対決
創世記にあるアダムとイブのアダムとはどんな人物なのか想像してみて、ガンダムのパイロット、アムロを思い浮かべてしまう。
アダムはエデンにいた時代、ソロモンとおなじ指輪をもっていたという。
いわゆる、生き物の言葉をききわけ、よい天使と悪い天使を使役することのできる指輪である。
アダムから天使がとりあげ、はるかのちにソロモンにわたされたという。
アラビアンナイトではソロモン以外が装着することはまず不可能だという。
ソロモンとアダムの関係はどうなのだろうか?
アダムが空に浮かんでいる。
マハラジャの姿をし、このうえもなく裕福そうにみえる。
「この地上でただの人間から成長して、天下をとったつもりらしいな。人類最初の人間であるこのアダムが力を試してやろう。地上ではどんなに抗っても男と女は仲良くならないぞ」
スチャ
剣をとる。
「まて、武力か…武力による力試しはもう飽きた。知恵比べだ。いわゆる謎々で勝負だ」
[出題している]
「?」
「身動きがとれなくても、地上の謎を解くことならできる。それにより天の謎をうかがい知ることができるはずだ。やってみろ」
アダムはほっぺたを膨らませて、プゥと息をふきだしている。
「なにをしているんだ?」
風圧で後ろに飛び去るのか、雲に乗ったように後ろに消え去っていった。
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