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2010年10月19日火曜日

『二層式洗濯機の怪』

二層式洗濯機の怪




昭和40年代。

深夜1時。

しなびたコインランドリーのお客は女性一人とこの間の大学生。

薄汚れた二層式洗濯機の洗濯機が3台置いてあります。

「ちょっと、洗濯機止まっているよ。はやく中身どかしてよ」

リボンシトロンの瓶をテーブルに置いて、大学生は返事をします。

「これから脱水なんです。ちょっと待って下さいよおばさん」

「おばさんじゃないよ。まだ30直前だよ。

全く最近の学生は学校で何を教わっているんだか」

「学校にそんな授業はありません。

そっちの洗濯機を使えばいいじゃないですか」

「こっちは、ちょっとヤバいものが入ってる」

「またですかー?もう何があっても驚きませんー」

「ホントに?札束。しかも$で」

「うわっほんとにお金だ。水浸しになっちゃってるけど」

「やばい金だよこれ」

「それはそうですね。こんなところにしかも$で」

「あんた学生だろ1 $って何円?

「たぶん1 $350 \くらいですかね」

HEY !

サングラスをかけた洋画にでてくる感じの外国人が

ランドリーに侵入し、ピストルを二人にむけました。

「うぁあああああああああ拳銃だー!!

「マズイよ。見たい映画来週放映だよ。

西洋映画じゃこういうとき、両手を上げるんだよ」

二人が両手を上にあげると外国人が叫びました。

「マネー・イズ・サプライ!!

二人の顔を洗濯機に沈めると$をもって外国人の男は出て行きました。

次の日の朝、洗濯機で溺れている二人をその日の客が見つけました。

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