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2014年1月25日土曜日

あの日の囚人 第三話

元囚人にはひとだかりができたり、

疎遠になったりした。

あるときいわれた。

「心からおれたちのこと親切にしてくれる奴がいいから」

「マンガのためじゃなくて好きでおれたちの面倒見てくれる奴」

「そうそう」




なるほど、いいことを教えられた。

こころからか、きっと親切で(マンガを)稼いだ自分は親切な楽園に入れないのだろう…

楽園は心からであり、見返りを期待するものを拒むからだ。

天国の検索エンジンには広告も付いていないのだろう。

だが、地上では労働は尊いことだ。

案外、嫌いなことを職業にした方がいいのかもしれない。


元囚人はあこがれた、心からの親切な仲間

それと

やはり、壁のしみのマンガも欲しかった。

欲しいものが二つになる…

同時に天罰を恐れた。

天の決まり事には自分もさかられない。



つづく…



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