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2014年7月13日日曜日

テモテ登場










1


時空警察 エリア

通路をヴィクターとエパフロデットのふたりが戦闘着のかっこうで歩いてくる。
「どこいってたんだい!?ふたりとも顔に焦げ跡つくって」
たまたま通りかかったジュールが声をかける。

「ああ、ちょっと前だったらヤバかった」ヴィクターがいった。
エパフロデットもいった。
「仕留めたが、簡単な敵じゃない」
早く休息したいのかふたりは立ち止まらず通路を歩いていく。


ジュールは思った。
(…サンドイッチアタックや二股で戦争してもなんのそのの、時空警察だったけど、嫌な予感がするよ。こないだあれほど、こっちを脅威に巻き込んだ敵と同レベルだっていうのかい?だんだん敵が強く凶悪になっている気がするよ…)



2


グッド・ソードを握り締めた戦士がテレポートゾーンにあらわれた。
シュルシュルルルウ

体から煙をあげている。
片目をつぶってこらえていたがやがて和らいだ顔をした。
「フウ…」

ジュールが声をかけた。
「おかえり」
「ああ、いって来たよ。セカンドステージまでまわってきた」

時空戦士最強クラスの一人テモテ。
彼は異世界での戦闘を経て修業をしてきた。

「まったくiPhoneもない世界だったけど…おかげでレベルアップしまくってさ、サイコテレフォンの能力を手に入れたよ」
「iPhoneなんてグレートシティにないよ。あれは地球の携帯電話だよ」
「あれれ、みんなもってるって、きいて楽しみにしてたのに」



サイコ能力:ヒーリング
道具:水薬

サイコ能力:サイコテレフォン
道具:iPhone







3


ジュールがいった。
「たとえていうなら、普通の人は燃料をただ燃やしているだけだよ。燃えて熱くなるけどそれで終わりだ。アリスタンダーなんかただ暴れただけで終わったよ」
テモテがいう。
「ふーん、エンジンか」
「そう、燃料をカラクリを組んで動力に変えたりできるということだよ。でもアリスタンダーにも功績がある。多数の魔法を後世に残したんだ」
「ああ、そうもいえるのか」
「魔人をランプに封印して活用できるくらいでないと帝国の経済力に勝てない。バブル経済みたいなのが続くんだよ」
「へえ、そんなに金持ちなんだ…ぼくも時空警察に帰ってきたから新しい武器が欲しいんだけど」
「テクニカルウェポンとかどうだい」
「マシンガンつきのグローブみたいに握る剣か。ちょっと僕の戦闘スタイルに合わないよ」
「今、グレートシティで新しい武器のコンテストがはじまっているよ。開発段階だけど見に行ってみたら?」


4


「ケチャプがあれば食べられるのねん」
アルフレットはケチャップをたっぷりかけた。
「また、そんなにケチャップかけて…」マハリタがそういった。


アルフレットはジュースの成分を研究し、レンタル工場でテストしてアルフレットジュースをつくっていた。
マンションを出るとき飛行機の爆音が聞こえた。
マハリクは洗濯をしている。
「なんだ、飛行機か…」
アルフレットはフィラデルフィアの空を見上げた。
真夏の海のような雲が空高くまでのびあがっている
どこかの飛行場で飛び立ったり着陸したりしているのか…

一時間後くらいアルフレットの携帯電話にクラークからメールが来ていた。



5


「それでどうなの?」テモテ(ティモテェ)がジュールに尋ねた。
「どこの民間も省庁もおとなしいよ。なにも本部に打診してこない。キングレオビルにはいった宇宙ステーション推進チームも静かだ。帝国くらいだよ。活発に波風おこしているのは」
「みんな眠っているみたいに静かに運営しているんだ」
「ハイ、ホットドック」
「どうも」
「デカポリスもメガロポリスの市民に通告もなにもない。生活はしずかだけど同じ日々が続く感じだ」
「まあ、平和でいいけどさ、モグモグ」
「消費して時間をつぶす毎日じゃブタになるよ」
「で、でもぼくのいっていた異世界じゃそれどころじゃなかったよ」



6


アルフレットはレンタル工場でテストしていた。
白衣を着て実験室にした部屋で一人実験していた。

「…うん、ふーん。やっぱり。果物のくささだ。甘い蜜のうけいれやすい味に果物の嫌な濁りが必ず混じっている。酒の二日酔いの成分アルデヒド…いや、有機化学では厳密に違ういい方かもしれないが、フルーツの香気成分のエーテルとか油分が短期間で人体で毒素になって果物を食べたときの不快感をつくっているのかも…それとも香気成分がそのまま不快感を呼んでいるのか」
炭酸飲料だ。この不快感をのぞいたとしたらスポーツドリンクやコーラみたいなぺたらっとした快活な味になる。でもへん平かもしれない。
音楽でもある。音楽の香気のなかに胸のむかつく、黒板をぎーっと爪でひっかいた不快音がまじっていたりする。
音楽の酔いのために仕方ないのか…
純粋においしい成分だけ取り出したジュースや音楽はどうだろう。
グレープの果実絞って飲んでも、ぶどうジュース100%でもそうだ。
だけど、その不快感があるからこそ味わいなのだろうか?

天念のフルーツの発明者である神は必ず不快感を混ぜた。混じったという作風なのか。
今の時代はコーラのようにそれがないものも作れるが…

傑作のアルフレットジュースを一種類だけ開発して、それをコンビニで売りだす。
だが、試作品一号も開発段階だった。

「やはり蟹でもラムでもくさみがうまいんだ。くさくない蟹やラム肉なんか香ばしくないだろう。でもマハリクの料理でも、この年になって食いなれてないものがでると警戒して食いにくい。実力テストと食事を同時にこなした気分になるぜ。あまり洒落た料理だと。でも、ガキの頃から食いすぎた料理も食いあきて別の意味で喰いにくいこともある…」

音楽とフルーツはなんかにているんだ。
アルフレットはミュージシャンになった気分だった。

「そうだ…!ミュージックだけど、イスに腰掛けてじっとしてきくのも音楽だけど…体性感覚というのかリズムに乗るように体を動かしてきく聴き方がある。動かないで聴くと脳だけ酷使して体が硬直してなんというのか変な疲労感があるんだ。スポーツとスマートフォンを結びつけたアロマゼーションとかいうのか体操でもボードでもいい。体の運動とドリンクを結びつけておいしく飲むのを検討してみたい」








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