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2010年10月11日月曜日

『深夜の銃声』

ラジオ恐怖小説 深夜の銃声


 
 
さて、もう寝るとするか。明日も早い。
 
カッン、カッン、カッン トコッ、 トコッ、 トコッ
 
なんだ、こんな夜中にハイヒールと男の足音だ。

こんな夜中に閑静な住宅街を歩いてるとは、飲み会の帰りとしか思えん。

しかし、繁華街などはるか遠くで、マンションや住宅しかないうえ、

奥まった道のこの近辺を通るやつなどいないはずなのに、まったく奇妙だ。

大都会東京じゃないんだ、しかし、近所の人じゃないのは確かだ。

 
パァーン!!

 
なんだ!?今のは銃声?ばかな、ここは日本だぞ、

しかも暴走族もいない閑静な住宅街。

いや、銃などあり得ない。

かんしゃく玉か?

いや、今何時だ。12時か。

近所の不良がかんしゃく玉で遊んでいる時間じゃないな。

それとも、大人か?飲み会帰りの悪ふざけか。

いや、かんしゃく玉など、今どき何処に売っているというのだ。

それにしても不思議だ。

 
ギィヤァアアアアアアアアー!!!
 

なんだ、今の叫び声は!?

相当でかい声だぞ。

酔っ払いの叫び声じゃないな。

誰か後ろから刺されたか!?

警察に連絡か?

いや、いたずらだったらシャレにならん。

それにしても、あたりをつんざく大声だった。

いたずらにしてはたちが悪い悪ふざけだ。

なに!?救急車のサイレン?

うん、誰かが連絡しれくれた。

明日になったら新聞に載っているだろう。

騒ぎになっているからすぐわかるはずだ。

それにしても、こんな静かな街で大事件だ。

コンビニ強盗すら聞かないのに。

夜中にコンビニにいくのも控えよう。





次の日
 

ない。朝刊のどこにも載ってない。

ネットニュースは?ない。

おかしい、外を見てきたが警察も人だかりも見当たらん。

あれはなんだったのか?





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