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2014年8月19日火曜日

再発進!





進!






1


エスフラーデス号はメンテナンスを完了。
再度発進した。

艦長:セルウィウス ≪よし、これより惑星バルハルより飛び立つ!全員配置につけ!≫

バルハルの惑星が球に見える。
「あれが、オイラの生まれた星かあ」ロビンは不思議そうな眼で眺めていた。


エドアールとアルキポはピザ屋でジンジャーエールとパパーノピザを食べていた。
チーズがねっとりとねっぱる。
「なあ、ドラゴンショットをこえる技って何なんだ!?」エドアールがいう。
「【ドラゴンストライク】おまえにもまだマネできねー」アルキポはそう答えた。
「ドラゴンストライク…このピザでかすぎねーか」
「いったいどんな技だ」
「口でいってもできねー。いいか、少しだけ説明するぞ、ドラゴンショットっておどりかかって、剣をこうひねりっぱなしで打ち下ろすんだ」
「ああ」
「ドラゴンストライクになると最初だけひねって、あとはストレートに打ち下ろす」
「それだけで9999の壁を打ち破れるのか」
「悪いけど、そんな簡単な技じゃねー。お前ドラゴンショット自体最近だろ!?」
「ぐ、そうだ」
「まだ、あせらずゆっくりいけ」


セルウィウスは艦長室で前回のエンデパンダンスとの戦闘のビデオをみていた。
自分はあせっていて指示し損ねたが、メンバーが自分から撮影していた。
拡大したり、スローにしてチェックする。

「……」




2



「エドアールう…草食だったんじゃなかったのー」
アルバリシアが意地悪そうな、ずる賢そうな、それでいてやさしそうな笑みを浮かべている。
ハッ
ガバとエドアールは起きた。
リフレッシュルームでシートをたおして居眠りしていた。
「夢か…」
汗を少しかいていた。


エカルテ城

クラークがエドガーとホワイトと相談していた。
「かなり前から企画だけだけどあったな。戦闘艦を開発するってプランが」
「ありましたな」エドガーが下を向いていった。
「だけど、エカルテ国だけだと税金が持たないぞ。かといって四カ国合同だと、せっかく完成しても自由に扱えないな」
ホワイトがいった。「すると…どうしましょう」
「軍隊が小さいラグナクロクと二カ国参加の話しあったからあれを検討してみるか。まあ、ゆっくり…そのうち今回の戦いのデータとか出回るから…それを入手して読んでみたらいろいろわかるしな」
「そうですな」
「よし!エスフラーデス号に電話してみる!」

クラークはスフィンクスにエスフラーデス号の電話番号を検索してもらい、ダイヤルした。
すべて半自動だ。
≪OK、ダイヤルします≫スフィンクスが応答する。
液晶テレビのようなコンピュータTV、スフィンクスの画面にダイヤル中の映像が動く。


エスフラーデス号

D:アルフレット ≪そっちはなにか見つかったか。アルフレット≫
C:オーブリー ≪いや、真っ暗な宇宙空間しか見えない。退屈だ、なにか情報を送れ≫
≪エカルテ王国よりテレフォンです。受信しますか≫

オーブリーがでた。
「ハイ、クラーク王。ええ、ええ、はい。いや一度魔獣王と戦闘しましたが、はい、いま追って、ええ」



3


ナギサ(渚)が新しい技を会得したといっている。
レナ 「どんな技!?
ナギサ 「ストレートカットは直接剣で斬るけど…ストレートドライブなら1mの距離で空振りしてもダメージが」
レナ 「カマイタチみたいな」
ナギサ 「なぜかオーラもないわたしにこんな技が」


この間の生卵のバーにセプティミウス、エドアール、オーブリー、ロビン、トムがいっていた。
当然宇宙船の中にある。
エドアールは生サーモンをつまみに注文した。酒は赤ワインにした。
「この腹壊しそうな食いにくいのをちょっとずつつつくのがいいんだ」
トムはソルト(塩)を注文した。
「サーモンかよ。オレは塩なめるぜ。塩ありますか」
「あるよ」
ロビンは「オレは薄い酒でいいぞ」
ハイボールの薄いのが出された。
オーブリーは鰹節梅干しをつまみにした。
酒は日本酒だ。
セプティミウスは「オレンジジュースでいい」と酒を頼まなかった。
帝国とか時空警察と日本の食文化のつながりは定かではない。

4人は静かに飲んでいたが、セプティミウスがいった。
「…あんまり活躍すると帝国に帰ってから、監督やりながら手を動かす訓練とかやらされることになる。刃物いじっている最中に監督やるとおっかなすぎる。僕は手を動かす方でいい」


一方

フロアAではタイガータンクと渚が会話していた。
タンクは無言でうなずいている。
「いやいやダメです。上から偉そうに指示だしてなにもしないでいいのは、順位が高すぎて困っているくらいの人の仕業です。普通の人がそれやるとすぐドンケツまで下がります。相手の労力にはお金を払うか、みあう働きで返さないと…」
「ヒーローがよくいう『借りは返した』ってのそれかよ」



4



アルフレットがマハリクに電話をかけるといいだした。
通信機器で各フロアに書いた。
アルフレット ≪フィラデルフィアに電話をかけたいが、宇宙空間のここから可能か≫
レナ ≪無理でもないけど。電波をキャッチする衛星かステーションをサーチしないと≫
ポーラ ≪宇宙船艦のすべての送受信をまとめてするから、今つないで。サーチしたところステーションに電波が届くから≫

アルフレットはマハリクに電話をした。
「うん、じゃ…」ガチャン

アルキポ 「おー、どうした」
アルフレット 「あんまり機嫌よくないみたいだったね」
アルキポ 「おー、そうか」
アルフレット 「そういう、おまえはどうなんだ」
アルキポ 「これ、宇宙船艦のなかのソードショップでかってきた。『ユニバーサルシールド』」
アルフレット 「楯か…」


エドアールがコントロール室につながっているリフレッシュルームでうたたねをしていた。
「エドアール…船にかわいい女の子でもいたの~」
アルバリシアが憎らしそうなうれしそうな顔をしていうのを夢に見た。
ハッ!
「夢か。だいぶ汗をかいた」





5



B:セプティミウス (獣の吠える声がきこえる…ヤツだ!)


とうとうそのときが来た。
エンデパンダンスが見える。
巨大なドラゴンの体の両サイドに竜や蛇や虎、女の顔や魔人の顔がくっついている。

A:シャノン (分析は私が…)
B:トム (分析はオレが…!!)
C:ポール (分析は自分が…!)

艦長:セルウィウス 「いくぞ、全メンバーにつぐ。用意はいいか」
セルウィウスはここであったが百年目という顔をした。
雪辱を晴らすような気分になっていた。
興奮が恐怖を一時的にぬぐいさった。

B:ポーラ 「汗だくになって、シャワーかお風呂にはいりたいときみたいに、まどろっこしい気分ね」

艦長:セルウィウス ≪ではスターシュートの発射を誰がする!?≫
A:サンダナ 「オス!おれにまかせてください」

セルウィウスは考えた。時空警察の若造か。といっても…自分と同じかあっちの方が年上かも知れん。飛び級で学校を出て、普通なら学生のうちから帝国ではたらきをしてきた。だから、この年(21歳)でエスフラーデス号の艦長なのだ。
「彼か…」

「よし、任せる!」

タイガータンクがサンダナにいった。
「特別防衛隊のオレがサポートナビするから。おちついていけ!」
「お、オスッ」

エンデパンダンスは黙って標準を定められているわけではなかった。
竜の口、蛇の口、魔人の口から砲撃が来た。

「まずい、撃て」タイガータンクがいった。
「スターシュート発射!!」
サンダナがシュートした。

敵の砲撃とすれちがったか、衝突したか!?

スターシュートはエンデパンダンスの側部の大部分をえぐっていた。
だが、こっちも何発かの砲撃を受けていた。

地震のように戦闘艦が揺れ動く。
「艦長!シールドの機能の一部が破損しました!」
ナギサがそう伝える。
セルウィウスはあせってきた。

「最新鋭の兵器を!まったくミサイルを発射しろ!!」

ミサイルの応酬!
エンデパンダンスはせせら笑っているかに見えてくる。
「くそ!いかん被害妄想だ!敵は頭脳のないモンスターだぞ」

「分離!分離して敵の玉をよけろ」

エスフラーデス号はパニックになる寸前だった。

「ドッキング!」

ポールが叫ぶ。「ミサイル制御の許可を!」
「まかせる」
「ぐわっ」
「きゃあああ」

「シールドの出力をもっと上げろ」
「無理です。今で最大の出力。このうえスターシュートのエネルギー配分が!」
「ちぃいいい」

ぐばあああん

ポールの撃ったミサイルがエンデパンダンスの頭部に炸裂!!

タイガータンクがマイクに叫ぶ。「おちつけよ」
オーブリーは落ち着いているがなすすべがなく固まっている。



6


セルウィウスは気を取り直すとあと一息ということに気がついた。
すべてを部下たちのコントロールにまかせ、撮ったエンデパンダンスの写真を拡大し分析した。
「これは…弱っているな!よし、あとひといきだ」
セルウィウスは狂気しそうなのを抑えむきなおった。

トムがいった。
「なんのために、こんな豪華な宇宙戦艦の操縦室に立っているんだよ。エドアール!知恵を出せよ!」
「おおおおお」

ポールの二発目のミサイルが命中!
華々しく火花が散る!
ポールは叫んだ。
「砕けちろ!!」

セルウィウスはもういちど望遠レンズでエンデパンダンスを“見た”
するとサイドについているいくつかの頭のひとつ、女の顔が目にはいった。
むこうもセルウィウスを“見て”いた。
「ゾッ」
ゾッとする表情を浮かべていた。
セルウィウスは急に戦意を喪失した。
船のパフォーマンスをみると限界だ。
脱出用のエネルギーもエンプティになりかねない。
「ひきあげだ!退却!」
急にそう指示を下した。







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