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2014年10月3日金曜日

あの日の囚人 十三話

あの日の囚人 十三話


ある日、もと囚人はみた。

「ドラえもんのタイムマシンの中みたいだ」

それとインターネットのような感じだ。

「亜空間か」

≪貨幣経済を超えたむこうに、労働のない楽園がある。金を受け取らず、フリーマーケットのような。≫

「あれだ、ダスキンでもない」

≪下の世界には貨幣経済すら成り立たない、すすりあいの世界が待っている…≫

「バイキングでもない、なんていったっけ。

だから『労働は地上では尊いけど、金を取るという行為は卑しい』なのか!」

≪いまいるポジションの世界で、ザザザアアdッ≫

「ノイズだ」

≪お互い、納得しないと…ザザザzs身分が違ううえに居住を張ると…≫

「神の世界だ。三神の上の世界からの信号だ」





2014年5月23日金曜日

あの日の囚人 十二話

あの日の囚人 十二話

囚人は額に汗をかいたが…女を尾行することにした。

屋根の少し壊れた屋敷に入っていく。

バーン

≪アポロンのように自爆したければ奥に進め。これ以上あともどりできなくなりたくなければ帰れ≫

そう書いてあった。

「!!」

奥に行くとみえた。窓から。

十二人の女が夕食をとっていた。

「女子会…??というのとは…少し違いそうだ」

囚人は隠れながらうかがった。

「ねえ、今度は古墳をつくってくれる男にする…」

みると男性の死体がスライスされ、肉を焼かれて喰われている!!

囚人は恐怖に包まれた。









あの日の囚人 第十一話

あの日の囚人 第十一話


ある日元囚人が歩いていると、不気味な男が近づいてきた。
「味がしないだろ!?男の罪の味に女は樹液の味を感じるんだろ」
「!?」
「男女だからわかる。誠実な男に魅力を感じる女がいるかい?」
「誰です?あんたは」
「誰でもレベルに応じた罪を犯す。ファウルさ。罪を犯さなければ寄ってこない…」
「何の話だ」
「悪いのは自分の罪に気がついていながら、罪を犯しているときだ。ブスにいいよられるだろ」
「罪を犯さなければいい」

「弱いっていわれるだろ!?断片的なピースはあじわっているど ゴ」ン

女がたっていた。
「へへへ…ねえ、知ってる?こうやるんだよ。それにしてもアンタ最近レベルあがった?」
カナヅチでクルクルパーになるまで男を殴りもと囚人を残して去って行った。






2014年5月13日火曜日

あの日の囚人 第十話

あの日の囚人 第十話

囚人が日々の労働を通して学んだこと、

あらゆる労働は尊いものだが、わずかに罪が混じっている。

どんな職業であれ…

そのことに気がつきだした。

労働は人間界では尊いものだ、

だが、天国では咎となるものであろうことを…!!

なら、エデンを追放した神は、人間にどうしろと言いたかったのであろう?

パンを口にするために畑を耕し小麦や大麦を栽培しろと…!?

その罪も、畑の罪も何の意図で罪が混じるのだろう?

もう人間のある種はその段階に来ている。

昔は単純に労働し、妻を愛する力を磨いたものはエデンに近づく。

その土地は不浄の土地から豊かな楽園に近くなる。

それでよかった。

だが、ある種の段階が来た。

労働の罪を神に問う資格が人間にあるのか!?

2014年4月25日金曜日

あの日の囚人 第九話

あの日の囚人 第九話


もと囚人はあるひコンビニにはいった。

「ふつうより広いな。マーケットとふつうのコンビニの中間みたいだ。1.3倍くらいあるぞ」

気がついた。

普通のコンビニよりシャープで知的なのに。

「面積が広いだけに温まりにくいんだ。ふつうのコンビニは狭いからあたたまりきって

熱平衡になっている。クールじゃないんだ。従業員の側からすると違うけどね」

エンジンと同じだ。冷めた状態からガスを燃やして温まる過程で動力を生み出している。

だから燃え尽きた状態だと頭悪いような、ぼーっとするような、アパシーのような無気力になる。

だるいんだ。

それでいくと…

囚人は知恵をひねった。

フェイスブックなんか狭いと思われたら最後だ。

クールじゃないとなる。

美術館とかハイカラな喫茶店とか、広い。だだっ広い。

温まらないから寒いんだ。

でも、知的な空間を味わえる。

2014年4月5日土曜日

あの日の囚人 第八話

あの日の囚人 第八話

自動車の免許試験所。

囚人は収入印紙だか証紙だかを買いに窓口に並んだ。

「ハイ、お昼なのでここまで」

「まってください。午後の試験が」

「おことわり」

その後

道端で窓口の人は性格が悪いので無視されてガラガラ空いていた。

2014年4月4日金曜日

あの日の囚人 第七話

あの日の囚人 第七話


囚人は木の椅子を庭にだしてコニャックを昼間からやり始めた。
休日だった。
なにごともなく毎日すぎていくことを心から神に感謝した。
「海でペーパーバックをめくって海とかプールに入らないのがくつろぐ休日のあり方だ」
本も熟読すると休みの日にかえって疲れるのでめくって楽しむくらいだ。

「自分の端末にドストエフスキーなんてオールドな本がはいっているのがいいんだ」

おもちゃもいいが、本当に読むのかわからない世界文学が端末に仕込まれて持ち運んでいるのが良かった。
「フフン、≪ねじ釘のカルプ≫かマンガみたいだ」
『カラマーゾフの兄弟』がはいった端末を片手に、ビーチのようにイスに寝そべって読んでいた。



あの日の囚人 第六話

あの日の囚人 第六話

退屈。

退屈と戦ったという事実だ。

退屈をどう克服するか。考えた奴は偉い。

誰でも今の時代学校に通わされるんだ。

義務教育がととのっている。

「退屈」という「飢え」を克服したものは偉い。

ありがたがるべきだ…

退屈という苦痛がなにかをうみだすはずだ。

むしろ退屈は至宝でもある。

退屈の反対は多忙だ。

多忙はゆとりがない。

囚人は「説教はしない主義だが、提案はする」

そういった。

「Yes !グッド」

新論理や新制度などそうできるものではない。

表面に色を塗り、表向き分けるのは仕事だ。

あの日の囚人 第五話

あの日の囚人 第五話

電車を待っていて男は気がついた。

「??小春日和のようだ。まえに電車を待っていたときは寒さと違う寒さにおそわれていたはずだ」

寒さと違う寒さ。

暴風が吹き荒れる。

なんなのか囚人にも不明だったが、監獄の中より致命的な嵐に見舞われていた。

「こりゃ快適だぞ」

まるでサロンかサウナでくつろいでいるかのようにプラットフォームでまっていた。

待たされているのに金を支払ってもいい心地だった…

2014年3月9日日曜日

あの日の囚人 第四話

あの日の囚人 第四話


男はおちぶれるでもなく、突拍子がない事件が起きるでもなく、

日々静かな町の雇われ仕事に精を出した。

床屋の通りを過ぎて歩く。

あるひ、庭でビールを飲んでいたが、

一口で強いアルコールを飲んだように焼けるのを感じた。

「!?!?」

確かにビールの味がする。

だが、度数がウィスキーのストレートのようだった。

ポケットをまさぐるとレシートがでてきた。

「4年前!!」

4年前のレシートがポケットから確かに出てきた!

「そうだ!四年前の今頃(就牢する前だった)確かにウィスキーを買ってなめていた!

すると!あの頃と似たようなエピソードが!?」

確かに手掛かりになる。

似たようなエピソードが四年前と一致している。

ガクガク

仕事で知り合った友達がいった。

「そうか、それは御苦労さま。缶ビールがウィスキーだったわけだ…」

彼は汁けの少ない皿をだしてきてフォークをさしだした。

「手掛かりは四年前だぜ。なにかがおこる…」







2014年1月25日土曜日

あの日の囚人 第三話

元囚人にはひとだかりができたり、

疎遠になったりした。

あるときいわれた。

「心からおれたちのこと親切にしてくれる奴がいいから」

「マンガのためじゃなくて好きでおれたちの面倒見てくれる奴」

「そうそう」


…

なるほど、いいことを教えられた。

こころからか、きっと親切で(マンガを)稼いだ自分は親切な楽園に入れないのだろう…

楽園は心からであり、見返りを期待するものを拒むからだ。

天国の検索エンジンには広告も付いていないのだろう。

だが、地上では労働は尊いことだ。

案外、嫌いなことを職業にした方がいいのかもしれない。


元囚人はあこがれた、心からの親切な仲間

それと

やはり、壁のしみのマンガも欲しかった。

欲しいものが二つになる…

同時に天罰を恐れた。

天の決まり事には自分もさかられない。



つづく…



あの日の囚人 第二話

「ジョブスは発明とガンがひきかえだったんだ」

元囚人は気がついた、わが身に怒る不幸に抗しきれずに死んだ。

いどんで、見いだせなかった天国とは?

もうひとつきづいた。

自分の身に災いを受けなくても発明ができる!

禍で苦しんでいる人を救済すると!あのときのマンガの続きが見えてくることに気がついた。

元囚人は人助けを始めた。

「ども」

「ただで助けてくれるいい人」と喜ばれることもある。

「芸術のための偽善者」といわれ心の石を投げつけられることもあった。

「てめー」

傷ついたとき、囚人はこう思った。

「彼らは人を傷つけた時自分の心も痛むと知った…わたしの仕事だ」



つづく…

2014年1月24日金曜日

あの日の囚人


体の頑丈な囚人がねころんで壁のしみを見つめていた。

すると、おもしろいマンガが描いてあるのに気がついた。

読み終わると次が見えてくる。

囚人が頭の中で妄想しているのか、壁のしみがそう見えるのか!?

囚人は夢中で読んだ。

何日も過ぎた。


…

いつものようにマンガを夢中で読んでいると、大地震が起きた。

「揺れている…ものすごい揺れだぞ!?大丈夫か」

マンガが読めなくなる。

それどころではなかった。囚人はマンガのことを考える余裕もなかった。

それほどの揺れ方だった。

刑務所は大混乱だった。

さすがの囚人も、地震が止まるのを願っていた。

…

囚人はガタガタ震えた。

みなそうだった。

きがついたとき刑務所は壊れていた。

囚人は自由の身になった。

心配ごとの一つを解決してくれたのは別の心配だった。

囚人は湖の近くまで逃げた。

まだ、余震が続いた。

囚人も恐れた。

また、囚人はマンガが読みたかった…

自由になったのでなんでもできる。

マンガに書いてあったようなことを実行したかったが、大義なのでやめた。

そのころ喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。

アップルのスティーブ・ジョブスが死んだのを読んだ。

「あのマンガと同じだ。ジョブスが夢見て形にできなかった作品はなんなのだろう?!」

それから幾日も過ぎた。



づつく…