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2014年1月8日水曜日

二層式洗濯機の初夏


二層式洗濯機の初夏





こ汚い、コインランドリー。まわりまわった夏。かろうじて生きていた大学生。誰が置いていくのかわからない缶入りのピース(たばこ)、(この時代カンピーといっていた)をふかし、洗濯をする夏の夜2:0040くらいか年齢不詳の営業マンが扉を開けて入ってきました。
「おお、学生!お前も生きていたか」
「営業マンさんも、ミート君の腕をもってきたんですか?」
「いや、ガキのとき店員のおばはんがきつかったなっていまさら思い出してさ」
「小銭ではらうからですよ」
「ピース一本ちょうだい。いや、男同士のたまりばってむさくるしいようでいて意外とお洒落じゃん。二層式洗濯機シリーズなんかさ…」
「女のたまりばのむさくるしさは男同士なんてもんじゃないとか?」
「それだよ、全員しかめっ面して、悪口の嵐だろ?」
「まー、それはそうですかね。なんで営業マンさんは男なのにそんなの知ってるんですか」

「いや、ガキのときからPTAの手伝いとかさ」










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