原始テレビ
第四話 バスでの死後の世界
【地底王国シャンバラ(シャングリラ)】
タンク 「今のところがシャンバラか」
ヨナタン 「見学したけど、あまりみせてくれなかったし」
何台も走っていて満員だったバスはとうとう一台に集積されて、さらに中はスカスカになってきた。
男性は自分、タンク、ヨナタン、丸顔のボクサーのような目つきの男…
女A 「あー、おりそこなった!」
そういって窓から後ろを振り返る。
アナウンスがかかる。
≪上へ行くほど、何かがある意味リッチになっていき、何かが反対になにかが過酷になっていきます。お降りの方はボタンを押してください≫
女B 「次で降りるしかないよ。早めにブザーおしておこ」
ピンポン
タンク 「…シャンバラの何件か手前に割と良さそうのあったよ」
自分 「ああ、あった。あれなんかいいかなって。でも…それがなんだったかもう思い出せない」
タンク 「まったくだ。思い出せないけど」
丸顔の男 「しーっ……こんなところで長話しない…」
バスは険しい峠をこえていく。
【聖女の館】
≪男性はお降りできません。ご注意ください≫
討ち死にした女性。自己犠牲になった聖女。人柱になった女性など。
立派な女性が女性だけで暮らす館。
シスターなどの修道院に近い。
男性は皆無だ。
名前にセイント[聖]がつけられ、名誉と誉(ほまれ)に満ちる。
聖ジャンヌダルク、マチルダなどがいるという。
女1 「はー、だまされた!!」
運転手 「降りないんですかー!?名前にセイントがつきますよー」
女1 (おりるかよ。やりすごそう)
女2 「いいです、いってくださーい」
バスは転がり始めた。
自分 (はっ…たしかにヨナタンだったと思ってたけど)
タンク、丸顔、小ダビデ…
女2 「はー、やりすごせてよかった。もっと上を見るしかないか」
女1 「最悪歩いて降りるか…」
[あなたがたは高められたいと願うとき、上方を仰ぎみる。だがわたしはもう高みにいるから、下方を見下ろす]
(ツァラトゥストラはこう言った)
さらに上には何があるのか。
丸顔の男 すっーと指を指差す。「おそらく降りると約一万年くらい先の次の最後の審判まで出世やクラス替えがなくなる」
タンク 「一万年もかよ」
丸顔の男 「5000年くらいかも。そのくらい先には煮詰まって別の世界に行きたくなる。自分に合わない世界だとすぐ音をあげることに…」
自分 「60年くらいの寿命で死んで、間数十年開けて同じ土地に生まれ変わるのくりかえして5000年とか…」
小ダビデ 「そんな感じか」
女1 「はー!?」
女2 「しょうがないよ」
自分 「ファイナルファンタジー6のラストバトルみたいに何がでてくるか楽しみだ。最後まで見たいし」
キラ
女1 「そういうひとはでていって」
【ペガサス牧場】
絶対邪魔されずカップルが二人きりで暮らせる。
しかし、反対に他の人たちに頼ることができない。
仮にしっかりした男性でも年中顔を見て過ごさなくてはないのが難なところでもある。
ラジオやTVなどでしか下界の情報を得られない。
女性アパートのようなペンキの家があり、野外にテーブルとイス、ベットがおいてある。
庭園のようになっており、小さいが幸せな小世界。
ふたりきりですごすを鍛えられる。
シャンバラなどどんなによくても、人間がやっているところなので上下関係や人間同士の対立がないわけでない。最新の思想やシステムが作動しているだろうが限界はある。
ここでは他人との関係はない。
小ダビデ 「まあ、ある種の楽園だけど…」
自分 「もっと上を見てみるか」
バスはこの世とあの世の境をもうこえているようだった。
女1 「ゲッ、こんなところまで来てしまった」
【惰天使の間】
魔王ルシファーが聖人や聖天使と戦っている。
ルシファー(ルシフェル)とはなにものなのか未だにわからない。
光を運ぶものというその名の意味は?
聖天使たちはルシファーとの戦いにてこずっている。
聖人 「無敵の聖人になったはずのおれたちにダメージがある!!」
聖天使 「聖天使の上の階に惰天使の階があるとは!?三匹の子豚!?」
ボゴッ
ダンテの神曲にでてくる地獄の最深部で氷漬けになっているルシフェルと同一かどうか不明である。
ルシファー ≪先輩をなめるモノは、自分が後輩になめられるようだ≫
丸顔の男 「…」
自分 「…」
魔王は禅を組んだままバトルをして、意味深なことをつぶやいてくる。
ルシファー ≪ところが、惰天使の地位まで階が上がると、もっと複雑なプログラムで仕組みが変わってくる。それを己で解かなくてはすすめない…≫
すっ。指さして丸顔の男がいう。
「さぼり…自分でパズルを解くのがめんどくさいといって、下の階級のルールや常識でやりすごそうとすると決して攻略できない」
ルシファー ≪謙遜、謙虚、慈善、勇気、下の階にいたときのルールが惰天使の位になると通用しない。全く別のもっと複雑なパズルで動いている。善悪の観念からして違ってくる≫
女2 「神の加護から外れると、いいなりになってもなにもでてこないんじゃ。自分で道を見つけていい代わりに誰も教えてくれない」
ルシファー ≪惰天使の階に採用されるはない。公募と解雇しかない≫
タンク 「禁則処理。なんでもゆるされるよりできない禁止事項があった方がかっこいいだろ。エスパーは特殊能力のあるかわり持ち物に制限があったり、モンスターだと装備ができないみたいな」
小ダビデ 「SaGaのメカの取り外しできない『ぶりっこ』みたいだし」
自分 「…ルシファーとは実体としての存在というより象徴としての存在なのかもしれない…」
タンク 「ここまで来るとシャンプーハットだろ」
小ダビデ 「もうちょいまえだし」
さらに上に上っていく。
【クローズドシステム】
カプセルタイプのマシンが並んでいる。
5000年後の未来まで時間を凍結して眠りにつく。
現在の現行のシステムがおもしろくない、気に入らない人向け。
究極の次世代オタクのためのマシン。
目が覚めたときには未来のシステムが構築されているだろう。
オートリフレク・オン
タンク 「わーい、とかいって乗る年じゃないだろ」
丸顔の男 「現在を捨てて未来にかける。男のロマンの究極形…」
タンク 「わっやめろよ、おしこむなよ」
自分 「一種のタイムマシンか」
さらに上は徒歩で登るしかなかった。
【ウルトラマリンの女神】
男性からみると原理主義者にみえる。
資本の再分配、共産主義などといいだしている男性に比べ、古代の時代の男性の思想をもっているかに感じられる。
だが、そうでないと自然の原理に打ち勝てないという。
男がなんじゃくなことをいっているから、厳しい自然に勝つためにこうしているらしい。
聖母と対比させられる聖母である。
やさしさの論理も現実の自然とそぐわなければやさしさといわない。
「以上みてきたことに気をつけてもう一回やり直せ。ただし、ブザーは押されているものはすでに押されている。ケアレスミスに注意しろ。死後わけられる」
タンク 「なんだか、無償に腹がたってきた」
タンクはそういうと「歩いて下山する」そういって山を下り出した。
小ダビデ 「どこまで降りるし?」
タンク 「決めてない」
「よいな…」
ぽわわーん
自分 (ハッ、なんだ夢落ちか。夢かよ)
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