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2015年2月27日金曜日

アガメムノン もしくはネクロポリス大戦記 (3)






アガメムノン もしくはネクロポリス大戦記 (3







1


グラディウス帝国


会議室でセルウィウスが解説している。
「この映像が「イデアの世界」の姿であります」
おお、と小さい歓声が上がる。

「特定の波長のレーザーを空間に照射すると、次元の壁に穴をあけ、短い時間この世界がのぞけるというわけであります」
「なるほど」
「これがイデアの世界か」

「見ての通り、機械の部品みたいにバラバラになった断片は意味が分かりにくく、機能だけ単品でころがっております」
「半透明の機械の倉庫…あるいは戦争で廃墟になったゴミの山みたいにもみえるが」
「…なにかの機械の部品…理科学の教科書の断片みたいな」
「イエス、こちらは…魚の骨がみてわかるように、断片がかなり接続されて残されております。ここまでいくと、意味がわかりやすい」
「なるほど、アイデアの部品だ」
「これらは、大昔発展していた大都市文明が何らかの理由で絶滅し、おこったエピソードやら作られた作品などの残留思念が化石となって転がっているのではないかと考えております」
「なるほど、石油みたいだ」
「こちらなど、ほどんどショート映画のようにみえるイデアであります」
「これは数億年前実際あったエピソードが情報の蜃気楼みたいにのこっているんじゃないのか、セルウィウスくん!」
「…ありえますが、どうでしょうか」
「TV映像みたいにいくらでものぞけるのか」
「…今の段階では非常に高額のエネルギーを消費しますので。あるいは理論や数学をもちいると、顕微鏡や望遠鏡のように遠くのイデアまで推測が可能かと。どっちが経費がかかるのか」

セルウィウスは画面を切り替え、話を続ける。

「これを『プラトン百カ年計画』と呼んでおりますが、帝国が欲しているアイデアのひとつに、ネットセキュリティのヒントがあります。イデアの世界はネットに似てなくもない。セキュリティの技術に斬新なものがないか」
「ふむ」
「あれはいたちごっこになるときいたが」
「らしいですけどね…」
さらに、と彼は続ける。
「このイデアの世界からヒントを得るばかりでなく、こちらが創った知恵や作品をアップロードできないかとの発想も出ております」
「斬新だ。だけど、そんな意味あるのかね」
「そこですが、ネットにアップすると閲覧者がでてくる。誰か遠くの他人に見てもらいたいメッセージや情報をのせると情報発信になるのです」
「なるほど、異世界のエイリアンにたいするマスメディアになる可能性か」
「研究中です」





2



テモテはメインフロアからひとつの展示会場のトンネルをくぐった。
「ひゃあ、肌で感じるよ。別の空間にはいったみたいだ。五感がやられるよ」
両サイドの壁から滝のように水がながれている。
さっきのホールと明らかに違う空気が流れて神経が敏感になる。
照明も映画館のように薄暗く、非日常の世界に入り込んだ威圧感が感じられる。

「お化け屋敷の原理かも」
テモテも腕をかかえて寒がった。

空間はシャープで知的な気分にされる。
だが、プレッシャーも軽く受けられる。

《スピードボム》
「これ?このちっちゃなカプセルみたいなボタンだけ?」
「クラウドさ、このモニターをみなよ」
映像がエンドレスで走っている。

なにもない荒野でボタンを押すと、雲しかない青空に突如でかいボムがあらわれた。
「うあわ。UFOみたいだ」
そして、落下して大爆発をおこした。

「ボタンから年中無休の施設にクラウドで指令がいく。責任をもってボタンの位置を特定してボムをワープで転送してくれるサービスさ」
「なるほど、すごいよ。特撮ヒーローみたいだ」

《ジャイアントソード》
《ジャイアントアーマー》
《ジャアントヘルメット》
《ジャイアントシールド》

(おおぶりの剣。わるくない…)
「ご来店ありがとうございます…こちらのジャイアントシリーズは頑丈さと耐久性を追求しておりまして、重量はありますが破壊力は完ぺきだと」
「ああ、少し大きすぎるかな」

《ダイナミックソード》
《ダイナミックアーマー》
《ダイナミックヘルメット》
《ダイナミックシールド》

(これ、いいな。ダイナミックシリーズか。ショベルカーのようなパワフルさだ。おそらくは機械剣。何か秘密の機能が)

ガラスケースに解説があり、読んでみるとヴィクターの装備になる予定になっているという。
(ヴィクターの…いいな、この武器)


テモテがトンネルから出てくると、ホッとするような楽な空気になった。
青空の休日のような気軽さと気持ちよさと…




3



天上の会話(グレートシティ)

ジュール 「やっぱり、悪人にまで力や光を注ぐのは間違っているよ。警察が犯罪者の犯行に力を貸すようなものだ」
テモテ 「確かに悪の土壌を形成するよ。でも、未熟なものは愛を誰にでも注ぐことからはじめないといけないよ」
ヴィクター 「自分の敵にまで力を注ぐのもな。レベルがうんと上がると敵をさけることができるってことか」
ジュール 「生まれつきの才能で最初からもっている人もいるよ。サイコブラストみたいなものでさ」
セドウィック 「バカタレ。それだと愛の力を注ぐレベルが一切上がらないんだ。確かにわかる。敵対者にまで力注いでどうするってな」
ジュール 「段階があるよ。誰にでもパワーの雨を、から自分の信望者のみ、金を払ったものだけって」
セドウィック 「時空警察の方向転換ってわけか。オレは逆をいってみようと思う。究極クラスの回復呪文(ベホマズン級)であるアポロンハートは身につけた。だけどその上がまだある」
テモテ 「そのためには、敵対するものにも愛情を注がないといけないっていうのかい」
セドウッィク 「そうなんだ。死人を生き返らせるなんて誰ができる!?誰もできないんだよ」
ジュール 「そう自然の摂理に反する能力も問題だよ。イエス・キリストはつかえたっていうけど」
ヴィクター 「オレは思う。それも『聖なるものを犬にやるな』っていうイエスだから生き返りがつかえたのかもしれねぇ。誰もかれも回復するなんていいことのうちに入らねぇよ」
セドウィック 「フン、盗人に右の頬をなぐらせろともいっているけどな。そんなキリストでも敵対者をよくいったりしないよな。どの福音書でも」

悪人に光を注ぐべからず。

反対者の声

「だからだめなんだ。シャンバラアポロンに殺されろ」
「差別されちゃ迷惑なんだよ。シャンバラアポロンにお願いするか」



4


クラークは【断食】を覚えた。
クラーク 「よし、飯にするか」



5


ネクロポリスから来た女性を返すと話はまとまった。
それがなぜか、大戦争が勃発した。











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