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World planet huger
ワールド・プラネット・ハンガー
閉ざされた世界
59 ソリトンの理論
アレクセイの理論はこうだった。
上と下の世界がある。
ずーっと上に連属して世界があり、下にもある。
一番下の世界はスカラー(量)の世界だろう。
コンピュータの真っ黒い画面に意味不明の数字が機械語なのか走っている。
あんなイメージか。
物質粒子の世界。その下の世界が光で、光の下の世界がソリトンの世界。
ソリトンの下の世界は立体の幾何学のような、さらに下は面の二次元世界。
物質をエネルギーに変えるのがよく知られた原子力で、アインシュタインの理論などによりわかる。
一個上の世界の実存を下の世界に「おろす」と莫大に換金されるという哲学だ。
失われた質量が光(電磁波)と熱に変換される。ものすごいエネルギーだ。
それが原子力。
下の世界の実存を何重にもねじあげて固めると上の世界の実存になるという科学哲学である。
ソリトンは光(電磁波)を分解してできる。
スピンとかスピノールといわれる類で、量子効果が表れる周辺の事物である。
光はまだその存在を人間は感知できる。
だが、物質のようにはっきりとさわれない。
それは物質世界の一個下の次元の存在だからだ。
ソリトンはさらに下の世界の実在。
ミクロの世界をさぐっていくと量子的になるといわれる。
ソリトンのレベルの世界はまさにそれだろう。
ソリトンの世界は波の世界で、虚数が存在しはじめる。
テーラー展開だの、単振動の世界であり、割り算もこの世界から存在する様になるのかもしれない。
スカラーの世界はコップにはいった水の世界で数値が制止している。
ソリトンの世界では動いている水の量であり、コップから別のコップに水を移したりしている。
原子力はエネルギーを得られるのは良いが、有害な電磁波が発生する。
弾丸は静止していれば恐ろしくないが、ものすごい速度をもっていると危険なように、電磁波はDNAを壊し、皮膚を火傷させる。
ソリトンは光を分解した世界の存在のため音のように消えてなくなり安全だった。
もはや人間世界からみると存在しない架空のものに近い。
※ 実際このように安全にいくという保証はない。SFなので都合よく書いている。
60 エクスカリボーとエクスパニア
「ハーモット伯爵は自宅から通っている」
アレクセイはそういった。
「ふーん」
興味なさそうにスメルジャコフはきいていた。
ソリトンは見学すると一泊して帰っていった。
「新築か…家具もま新しくていいけど、目がチカチカするな」スメルジャコフがそういった。
「ああ、やっぱりか。おれもなんかそうなんだ。マチルダなんか頑丈だぜ。なんともないっていうんだ」
アレクセイはエクスカリボーの高い窓の外を見た。
「それに高所のせいか、スポーツカーに乗っているみたいで酔うな。ネットとかパソコンとかが頭に入りにくい」
「ふーん。こんなところならいるだけで腹が膨れるんだろ」
「暗室とかつくりましょうか」ホビンがそういった。
「うん、その方がいいな」
「おえってなるからな」スメルジャコフは笑った。
スメルジャコフの部屋をきめた。
「一番狭い部屋でいい」
「じゃあここのワンルームな」
「仕事場は?」
エクスカリボーとツィンで立てられたエクスパニアのタワービル。
てっぺんと真ん中の二か所からブリッジでつながっている。
「あっちが仕事場だ」
アレクセイがマチルダの話をした。
「マチルダが天辺のフロア全部借りきっているんだ。どーんと、橋でエクスパニアに直通だ」
「首都の城の代わりだろ」
「そう、女王室に自分の居住とつながっている。おれはマチルダの部屋にヤクルトと新聞を毎日運ぶんだ」
「…ぼくもマチルダ女王にヤクルトを運ぶ…」
「おまえなんとなくダメだ。オレは従姉弟だから許されるんだ」
「おまえ、マチルダ様の従姉弟だったのか。何となく雰囲気が姉弟みたいだと気づいていたけど」
「そうだって。それでな。フロア仕切るものがなくて、何ヘーベーもじゅうたん敷き詰めた運動場みたいになっているんだ。窓がずらーっと横に広がって。それでビーチチェアみたいなのが点点ってならんでるんだ。海辺かゴルフ場みたいだったぞ。一回だけはいったんだ。ほら、パインジュース飲めってもっていって。海と違って窓の外空が近いんだ」
「ふーん」
マチルダにいわせると設計した人がそうしたのであって自分で決めたわけじゃありませんといっていた。
61 スピカの顛末とは
マチルダは苦労人時代のくせがついたのか、どすのきいたような性格が抜けないが、スピカは派手な髪形になりつつあった。
ホビンとアレクセイがとめた。
「なんで」
スピカはこの物語の終わりくらいにでてくるかでてこないか、マチルダのあとをついで王室をついだ男性と結婚する。
その後3年して離婚し、その後のことは不明になっている。
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