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2015年4月20日月曜日

アガメムノン もしくはネクロポリス大戦記 (16)





アガメムノン もしくはネクロポリス大戦記 (16







1





ゴウ!
ブムンノオオオオオンン
不気味な駆動音とともにアルフレットのスペースブレイクショットは走った。

デッグシールドをかまえ、万全を防御に注いだが!?

ドゥギャ

【スペースブレイクショット】

1542

ウッドデッグはふっとんだ。
「ごう!?この力は!?」
歓声が上がる。
「おー」
どよめきがおきるが、肉眼で確認できるくらい衝突がおさまると、デッグシールドは静かに燃えている。

ウッドデッグ 「我が楯を失ったか…」
胴体にも亀裂が走っていたが、楯を失う代わりに深くない。

アルフレット 「こんなもんか…それでもお前の力をそいだ」
ウッドデッグ 「フン…」




2



観客席の虎のぬいぐるみの帽子をかぶった男は叫んだ。
「ウッドデッグ~学生みたいだぞ―」

アルフレット 「確かに…その歳でこんなに強いのかって感じもするけど。実際、いい年のおっさんみたいな感じもする。オレの父より年上かも。半神を名のる貴様は何歳なんだ」

エドアール 「哲学相撲…」
ウッドデッグ 「1045歳だ」
アルフレット 「なるほど。納得。俺たちと寿命が違うから比較できないのか」

ジュール::3000歳以上。人間の年齢に換算すると三十代。ヴィクターも同じ。
アルキポ::20代前半。実際生まれてからそれしか経っていない。

ヨナタン 「実はおれもだし。こういうとき臆病になって自分だけ標準だっていいはるとあとではずされるし。たぶん400歳とかだったはずだし」




3


観客席のステファノは試合を見て考え事をしていた。
(文学相撲…、あの二人に問うてみたい。ニュータイプであるゆえの苦悩…黒くて甘いカラメルがかからないプリンを誰が食べるだろうか…)




4


ウッドデッグはウッドブレードを片手で高く持ち上げみつめた。
「ジェネレードソード!」
ぶーんんんと低く唸る。剣の刀身が鈍く光り、そのまま定着した。
ウッドデッグは楯を失った代わりに両手で剣を握り、ビュンビュンすぶりした。

「さて、いくか」
片手で剣を握り、片手をアルフレットにつきだす。
「フレイムボム!!」

ボッボッとやや小ぶりな火球をいくつも発射した。
「ムッ」
アルフレットは疾風(はやて)の構えだ。
重たい石のような剣、アウトセーバーを片手で突き出し、おってくる攻撃をなぎ払うための構え…



5



レベルラハムと複心の男。
VIPルームで葉巻をふかしていた。
しゃべる気力もなく座りこんでいるが…
(ふーむ。こんな試合になったか…第一試合が終わり、第ニ試合)

彼はこう考えていた。
競技の試合が盛り上がるのか、盛り上がらないのか?
観客である自分たちの熱源。燃料というのか。
その正体が何かは不明だが、もちよりのようにまきをくべている。
燃え盛る競技の大会という炉に。
自分たちの一票のような燃料が燃やされてなお、大会の炎が小さいなら、自分たちのデートもまたもりあがらないだろう。
大会の観客は大人数なので二人だけのデートと違い結果が明白ではないが。
なにかの催しがもりあがるかどうかは、人のせいにできない。結局自分たちの燃料をくべる意思なのだという哲学だった。
彼は試合がもっと白熱するように念じて見た。
さて、試合はどうなるだろう。




6



アルフレットは疾風で火の粉をはじくのに精いっぱいだった。
「チッ、タイムラグでフレイムボムをはなちやがった」

ウッドデッグはそのスキ。
一回転して剣撃をうってきた。
剣の太刀筋を読まれにくくするためだ。

グオ

「おおおお、しゃあー」
ガ、ゴギイイイン
「クソ、危ない」
アルフレットは奈落の肩あてで体をねじり剣を受けて見た。
(なんとか…防具としては生きている!!)
だが、ウッドデッグのジェネレードソードの魔法がかかった剣はその下まで切り裂いた。
ビーッ!

1574

「ムッ、あの変なプロテクターでふせぎやがったか、だが」

アルフレットにダメージはあったが…




7


エドアールが割って口を入れた。
「だから文学相撲はダメなんだ。ぬるい戦いになっているぞ。全力を出せ」

アルフレットも声をだした。
「確かに…お互い手加減して戦うのが身にしみついているらしい」
ウッドデッグもうれしそうにいった。
「それなら、全力を出すか。生まれたときからわが身に備わっている霊力」
ゾゾゾゾとあたりの空気が死臭につつまれたようだった。
紫と赤と黒のオーラ。
「ゾンビオーラだ」
腐った死体のような、地獄の血の池のような匂い。

「そこらに漂う、死霊や、霊体、スケルトンやゾンビに仮初の生命を呼び起こす呪法!」
ウッドデッグの片腕の動きに呼応するように、そこらの空気中に存在する霊が動き出した。

「さあ、貴様の軍隊をみせてみろ!!」


これがオレ様の軍隊だというように、骸骨やらなにやらがずどどっと襲いかかる。
アルフレットは考えた。
(オレの軍隊だと!?)


アルフレットはゾンビの軍隊にとりかこまれて、もみくちゃにされた。
「う!?おおおおおお」

ピカと光る。
ズオッとはじける。

「アウストロクロス 90%」

さらに「自分の軍隊!?これしかないか」
ダブルボディで二つに分かれさらに分割した。

【四体戦士術】

ひとりはアウトセーバーで、もうひとりは正義の剣で、もうひとりはアルフレットボールで、四人目は格闘術でゾンビの軍隊と乱戦した。

「おおおおお」
「グロテスクだ!!」
「やってしまえー」












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