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2015年4月13日月曜日

World planet huger ワールド・プラネット・ハンガー 20





20


World planet huger
ワールド・プラネット・ハンガー

閉ざされた世界










77 ベザス到着



「あーあーベザスに来た」

アレクセイはホテルにはいった。
あきらかに、以前の旅と違いやすやすとベザスまでこれた。
体感温度というのか、体に対する負担が全然大したことない。
「二回目だからかな。これならなんでもないぜ」
あっという間だった。

ホテルはなんとなくダークではあるが高級車のような迫力があった。
新聞を見る。
テレビもみてみた。
見たことのない番組がやっている。
おもわず2時間も見てしまった。


次の日、外に出て街を見て回った。
ひさしぶりのベザス。
西部劇のように道路がバカみたいに広く、あっち側の建物がはるか遠くで、道も三叉路みたいにわかれている。それがまた道路が巨人用みたいにひろい。
密集都市と反対ですかすかだ。だが片側の建物と建物の間はぴったりとして隙間がないのだ。

でかいマップがのった看板を眺めていた。
「なあ、よろしく。どっかいくならおれたちが案内しようか?」
そういって二人連れの男たちがアレクセイに後ろから抱きついてきた。
(こいつ…オレより背が高いだけでひょろいくせに…!!)
アレクセイはむっとして裏拳をだしたが、角度が悪く簡単に止められた。
「ひゃっひゃっひゃっ、怒るなよ。怖がりだな。そんなんじゃベザスは危なくて歩けないぜ!?」
「余計なお世話だ。失せろ!!」
アレクセイはそういうと歩き出した。
ドン!
看板をかたい靴で小さい方が蹴った。その音は大げさに響いた。穏やかな空気だったのが危険信号を照らしている。
アレクセイは心臓がドキドキしはじめた。
「まあ、警戒するなよ。そう悪くないぜ、ぼくたちは」

首都でマチルダなど女の子となかよくやっていると、こういう連中がどこからともなくやってきてからまれるものなのだ。
「てめえ、三日以内にぼこぼこにするぞ」
アレクセイは精一杯すごんだ。

「まあ、まてよコーヒーおごるぜ。うそじゃないさ」
「それとも怖くて逃げるのか?」

アレクセイは50mほどはなれた喫茶店みたいな所に連れていかれた。




78 ニャニヤしたふたり



その店の看板は確か『三毛猫地平線』とか意味のわからないことが書いてあった。
アレクセイは手がふるえそうだった。
清潔な喫茶店でもあるが、個人の風変わりな自宅にもみえなくない。そこが何となく居心地が悪かった。

「ほら、コーヒー。冷めないうちに飲めよ」
にやにや笑っている。
財布から前金でコーヒー代を払っていたが、トランプの賭けをもちだしてきた。
だが、アレクセイは明らかにかもられていた。
「てめえ、ほんとに怒るぞ、いかさまだろ、どうみてもよ」
「なんだよ。実力と運で負けたのいいわけかよ」
「そうだぜ、男らしくないぜ」

みると、これ見よがしにあっちにさらに人相とガラの悪い男がコーヒーを飲んでいる。
テーブルにはピストルがおいてある。

「ちっ、これっきりだ」
アレクセイは金をだすと足早に店を出た。
「ひゃっひゃっひゃ」
ソリトンビジネスで懐があったかいとはいえ、面白くなかった。




79 現地人ゲノス



「クソー、ベザスなんかくるんじゃなかったぜ」
アレクセイがとぼとぼあるいていると、なんとなく見覚えのある男が…
(あ、あいつは確か)
ゲノスだ。

「よー、アレクセイかい。何年ぶりかな。新聞に出ているぜ」

アレクセイとゲノスは再開し、今度は食料品店とつながっている食堂にはいった。
炭火焼の店で鉄と木の中間みたいな木炭をたいている。煙を吸っただけで病みつきになる香ばしさだが、肉を喰うと金属の木炭が胃にこたえる。だが、原始人のよろこびがよみがえるおいしさだった。

アレクセイが三毛猫地平線だったかの話しを愚痴るとゲノスはいった。
「ムシャムシャ。君、あんなのにかもられてんのか?」
「おまえ、なんとかしろって、ああいうの。お前はこんなとこで生きていけるのか。どうやっているんだ」
彼は急に鋭い目つきになって軽口をきいた。軽い気持ちで抱負をのべているのか、重い蓄積したものがあるのかわからなかった。
「オレがそんな軟弱に見えるか。アーベル様の部下はそんなんじゃつとまらないさ」
「それだぜ、おまえやっぱり、あのアーベルってやつの配下じゃないか」
「それをいったら、この街は全域あの方の配下って感じかな」
「なるほど。ふーん。だけどよ、頼むぜ現地人!」
「面白いもの見せてやる。食ったらいこうか」
ゲノスはそういって残りの飯を口に入れている。



80 この世界の電脳文明


「インターネットってこの世界じゃ、全部ネット(網目)になっていないって知っているよな。どこの国(州・藩)も仲が悪い、イントラネットみたいに独自の狭いサークルをつくってよそ者を妨害しているんだ」
ゲノスがそういう。
「なんかな。でもそんな偏狭なとこの内部入っても面白いモノ見つかるとは思えないぜ」
「それがあるんだ」



81 テニスコートのスペース


そのころマチルダは。
エクスカリボーの真下にあるテニスコート。

マチルダがスピカの玉をうちかえす。
「しばらく建物の中にこもりっぱなしでしたから、気持ちがいいですねー」
パコン、パコンとテニスボールがへこむ音がこだまする。
空気が透明で、太陽の熱が水分を蒸発させ、周りの音は虫の音かテニスの玉の軽快な音がこだまのように響くだけだった。
ひさしぶりに暗くなった太陽が明るい。
スパコンッとラケットがボールをはじいた。










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