ページビューメ-ター

2015年3月30日月曜日

World planet huger ワールド・プラネット・ハンガー 18






18


World planet huger
ワールド・プラネット・ハンガー

閉ざされた世界












66 アジト



アイアンヘルムはアルメロンの自宅で新聞を読んでいた。
「やるじゃないか。あの小僧…スメルジャコフが様子を見に行っているが」
ソリトンが紅茶を運んできた。
半分、いいというようにアイアンヘルムは首を回した。

「ははは、うちのあがりよりでかいでしょうね」
「そうだな。うちにも結構なあがりはあるにはあるが…」

首都ということで一定のぺースを保っている。
だが、ドンパチ騒ぎはじめた昨今では首都だからで大目にみられるか。
今の首都はソリトン家業で金があるが…決して強い軍人を養ったり、統括できない。
そのときは、うちを頼るしかないはずだ。



67 二年半ぶり!?


コメットがまた戻ってきた。
「どこいっていたって、アルメロンとか方々仕事してきたよ。旅行も兼ねて」

「スメルジャコフが来るとコメットもくるな」アレクセイはそういった。
やはりコメットも社長室にデスクをおいた。

「やや、2年半ぶりくらいでしょうかね」ホビンがそういった。
「その位たつな。ひさしぶり」

「アレクセイもボビンも偉くなったんだ」
「…」
「…」

スメルジャコフがうめいた。
「社長室にいると、体力を奪い取られる感じがする」
「だろ」
「だろじゃないぞ。はっ、この娘!コメットだ。また来たのか!?」
「さっきからいるじゃん」



68 無頓着


ある日の勤務時間。
スメルジャコフがやつれたようにソリトン部門の社長室にはいってきた。
「おい、アレクセイ。君の部下に鼻息を吐きかけられたぞ」
「だろ!?それがおれたちの仕事の一部なんだって。向こうのストレスの一部をひきうけているんだろ」
「にしてもだ。アレクセイ君。一般職員の諸君は部長にはきかけたまえ。それを通してほしい」
「そんな理屈どおりいくか」
「アレクセイ。おわったよ。事務仕事もうないの?」
「ないな。それより考えろ!ソリトンのことを考えるのがお前たちの仕事だ」
「そんなこといったって」コメットはそういった。
「そうだぞ、おれたちは科学者じゃない」
コメットはいった。
「あーあ、前に勤務した時は颯爽と仕事できたんだけどな。今度は社長室なのに味のなくなったガムずっと噛んでいるみたい」
「だから社長室って颯爽としてくれるんじゃなくて颯爽としてやるきをださせるんだ。こっちはダサくなる」
アレクセイは無頓着に取り合わない。




69 キッチンの火炎



サイコロステーキの冷凍された正方形の肉を手のひらにのせ、熱したフライパンにそのとおり、サイコロをふるようにころがす。
じゅわーと煙と音が出てくる。
ぼわっと火焔が燃え盛る。
広いキッチンだけどこっちがわは閉じられたように感じる。
その分テーブルのある向こうが開けているように感じられる。
スピカはサイコロステーキをよく焼いた。
「まったく、以前はフライパンから上がる火も怖かったくらいだけど」

マチルダはキッチンの隣で違うことを手伝っていた。
「確かに、私もそう思います。ですがアレクセイのその気もいつまでつづくやら」
「絶対うまいのなんて永遠に続かないと思う」
「私もそう思います」

二人は料理を皿に盛りつけ、ワインのグラスをならべ夕食をとった。




70 火の手が上がる


アレクセイを青くしたのは首都から離れた地方の戦争までいかない小競り合いだった。
国営テレビに映るニュースも新聞記事も仕事の題目にあがった。
マチルダの女王室(王室)に集められた。

ハーモット伯爵もひさしぶりに緊迫している。
「火の手はゆるんだとき時にあるが…消火されたといいきれない」
「ハイ」

「国営の正規軍を動かすか」

アレクセイはぎくりとして青ざめた。
「ぶ、武力でおさえつけても、なあ」
「確かにアレクセイのいうのも一理あります」マチルダがそういった。
「余計火が燃え上がるか」

ホビンはいった。
「ぼ、ぼくたちは限界ありますよ。考えるにしろ。ちゃんとした軍人のトップが把握しないと」

結局、関係者各位の内臓の神経を圧迫した。




71 ビジョンがあるとないで世界は変わる!?



アレクセイは考える。
昨日、首都の街にある比較的大きな本屋に行って本を二冊だけ買ってきた。
ゆっくり読む。
ビジョンやプランがあるトップはそれがない、あるいは使い果たしたトップより自然と人望のある型ができるだろう。
新人がトップに着任するとちやほやされる。
彼にはアイデアを燃やし果たした前任者と違い、ビギナーズラックもかねてプランやビジョンが新鮮な伊吹のように入っているからかもしれない。

しかし、とアレクセイはほんの入り口の文章をひとかたまり読んだところで自分の思念に没頭していた。
本を開いたまま。
活字は目に映るだけだった。

精神年齢とよくいう。
その歳にしては精神年齢が高い。
とか、
あれって、いろんな方面によって高い低いがある。
マチルダっておれよりある部分の精神年齢がものすごく高い。
そうかんじる。
だが、菓子に関して精神年齢が子供並みだ。
おれは空腹から菓子を欲張るのはあるが…甘さが欲しいというのはマチルダより大人なんだろう。あまり甘さを欲しがらない。
ケーキをまえにするとおれより子供だといえるだろう。
だが、
マチルダはある部分年上というよりお婆さんみたいな部分がある。
かと思いきや、違う人格というのか方面の精神に関するとおれより年下だ。
だれでもそうだ、各方面の人格や精神に年齢があるんだ。

アレクセイは書斎でオレンジ色のランプに照らされながら、夜の時間を過ごした。













0 件のコメント:

コメントを投稿